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2011年8月31日水曜日

黒地小紋 「野葡萄」

全体図



 染める前の生地
(写真を撮っていなかったので小物に使用した端布しか残っていません)
 


 柄アップ


八掛



写真がうまく撮れなくて、地色の黒との対比で全体図の柄が全部白くなってしまいました。

40年以上前の母のピンク色無地に、野葡萄の柄を飛ばして、地色を黒に染め直した小紋です。
母が着て、私が着て、しみがついたのでリメイクしようと解いてみたら、生地の傷みがほとんどなかったので、染め直して再生しました。

しっかりした絹は本当に強く、すばらしい素材です。
新しい白生地で染めた着物と違って、肌になじんだ柔らかさがあります。

生地は「縫い取り縮緬地」というものらしく、昭和40年代頃に羽織などによく織られたそうです。

八掛(着物の裏地)は、地模様入り生地で、少し明るくなるように紫色に染めました。

2011年8月30日火曜日

染帯 「唐草」(深緑地色)

太鼓柄



 前柄


地色  深緑
生地  縮緬(正絹)
長さ   約380cm



手持ちのブルーグレーの色無地とあわせて



前回紹介しました染帯の色違いです。
地色・柄色が違うと雰囲気が変わります。


しみがある古い自宅保管品の縮緬帯生地を使用。

前回のブルー地の帯の時紹介した濃い深緑の結城紬に合うように染めました。
結城紬は八掛がエンジ色で派手だったので、染帯の地色を染める時に八掛だけ同じ色に染めてもらい、付け替えました。(水玉模様の入った精華生地)
帯と同じ色の着物裏地ってお洒落でしょう。

染帯 「唐草」(青系地色)

 太鼓柄


前柄


地色  錆浅葱(さびあさぎ) 水浅葱(みずあさぎ) に近いかな。
生地  金通し地流水模様  正絹
名古屋帯仕立て済み
長さ   約360cm



手持ちの濃深緑青の結城紬にあわせて


 手持ちの白大島紬にあわせて


ちょっと写真が下手ですね。
見やすいように少し修正したのですが、太鼓柄やたれ先が斜めに傾いたのまでは直しきれませんでした。
好みもあると思いますが、この帯の地色はいろいろな着物に合わせやすいと思います。


2011年8月29日月曜日

振袖・礼装用帯 おしどり・菊・あやめ

この柄の繰り返しです


柄アップ







オークションでみつけた帯です。
菊やあやめの丁寧な表現・少し意地悪そうなおしどりの顔、古典柄ですがとても味のある柄に思えました。

品物が届いてみると、ひどいしみとカビ臭。
柄のあるところは、しみはほとんど目立たなかったのですが、六通柄の中抜き部分(柄が入っていないお腹に巻く部分)と帯裏地は白無地でしみがてんてんと全体にありました。
菊の柄色は写真では赤だと思っていたのにオレンジがかった朱色。
少し期待していただけに、がっかりでした。

着物の柄の赤に合わないかなぁと思いつつ、合わせてみると、帯単品で見るよりも存在感と立体感があって、オレンジぽくてもまったく違和感なし。
古い丁寧な仕事をしている帯は、現在の軽い絞めやすい帯と違った味がでます。
これぞアンティークの存在感。
白っぽい色で豪華なので、いろいろな着物に違和感なく合いそうです。(礼装になリますが・・)

 中抜き部分を切り取って、白生地を接いでもらい、帯裏地を新しいものに変え、軽い綿帯芯を入れ替え、新しく生まれ変わらせました。
手間とお金はかかったのですが、愛着のある1本になりました。

着用時の写真を載せました。
同じ帯でも小物と締め方(帯の出方)で雰囲気が変わります。

2011年8月28日日曜日

黒地色「八重椿と桜」柄の振袖

 全体図



左前柄アップ

袖振り裏に赤地の振り布をつけています。


八掛(袖振りと同じ色柄)


 着姿


後姿


今年成人式を済ませた娘用に作った振袖です。
加賀友禅で、黒の地染め(地色を染める工程)以外は、図案から全て自分で制作しています。

加賀友禅の振袖は、袖の振りの裏地側に振り布をつけます。今回、着物が黒なので、八掛(裾回し)と振り布はまっ赤の地色に着物と同じ柄の花を飛ばしました。
八掛同様、ほとんど見えないところですが、かわいいでしょう。

この着物の反省点は、寸法です。
妹に娘が2人いるので、誰が着てもいいようにと、標準寸法に仕立てました。
娘は細身のため身幅が合わず、右おくみを内に折り曲げて着せてもらっていました。当然、背の中心も右に寄っていて、背中の柄があんまり綺麗に出ていません。(誰の着物やらわからないですね。ごめんなさい)

ピンク地色 「菊」柄の振袖

  全体図


前柄アップ




着姿 


後姿 


27~8(?)年前に妹の成人式用に作った振袖です。
京都の友禅会社で彩色(柄に色をつける工程)のアルバイトを始めたばかりの頃でした。

京都の職人さんに下絵・糊置き(液体の染料がにじまないように柄の輪郭に糊を置いて防染する工程)を頼み、仕事が終わってから自宅で彩色した着物です。
京友禅らしく、左前柄の中心となる花に刺繍がほどこされています。
まとまりがなく、意図や主張もなくて下手ですね。でも、一生懸命さがあちこちに顔を出しています。
当時自分が一番いいと思って作った着物ですが、ボーイッシュ(死語?)な妹にとって、ピンクはきっと好みではなかったと思われます。
着る人のことを考えていなかったと反省する着物でもあります。(文句言わずに着てくれ感謝)

その後、何人か知人に着て頂き、今回、娘の友人が袖を通してくれました。
彼女はとても綺麗な女の子で、ピンク色が本当によく似合います。
着付けが終わった時に、美容師さんに「お人形さんみたい」と言われていました。私も思わず「わぁ、綺麗」って、歓声をあげていました。
似合う人に着てもらってなんて幸せな着物でしょう。

2011年8月27日土曜日

訪問着 「秋海棠」

「秋海棠」 


全体図



 柄アップ


トルソーで着姿をイメージ


生地   正絹  地模様あり
色  グレー系
仕立て済み
訪問着(秋海棠)
尺・寸・分
cm
 
 
 
身丈(肩)
4尺4寸
166.3
身丈(背)
4尺3寸 
162.9
1尺8寸
68.2
肩幅
   9寸
34.1
袖幅
   9寸
34.1
袖丈
1尺3寸
49.2
袖口
  6寸
22.7
袖付
  6寸
22.7
前幅
  6寸5分
24.6
後幅
  8寸
30.3
褄下
2尺1寸
795
衿肩あき
  2寸4分
9.1
くりこし
    7分
2.7



平成20年度伝統加賀友禅工芸展出品作品

秋海棠は、豪華さはありませんが、趣があって好きな秋の花です。
花の形も葉のハートの形も可愛い。

思っていたよりも地色が地味で、着姿が華やかさに欠けるかもしれません。ちょっと柄を描きすぎて、着にくいかもしれないと思い、自分用に仕立てました。



秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり    松尾芭蕉


昨日、友人からもらった秋海棠の写真です。
もう秋ですね。
まだまだ蒸し暑いのに、秋の花がしっかりと咲き始めています。
西瓜は秋の季語なのですね。意外でした。

2011年8月26日金曜日

ミニチュア着物 「しだれ桜」 と球体関節人形




とても素敵な球体関節人形(ビスクドール)を譲っていただきました。
だいたい40cmぐらいの身長で、私のミニチュア着物のモデルでこれから時々登場してもらいます。
我が家には娘が作った球体関節人形(イージースリップ 石塑粘土)が一体、このお人形の前からいます。
こちらも後日、ご紹介しますね。

ビスクドールは肌質がきめ細かくて、つるっとしています。手足を動かすと、「カチッ?」・「キュッ?」表現しにくいのですが、なんだか重みのある音がします。
可愛いなぁ。

もっと上手に着物を着せてあげればいいのですが、下手ですねぇ。
写真のポーズもいまいちですが、実物は本当に表情があります。
何度か撮っているうちにベストショットに出会えますように。

半襟  「紅葉」

半襟「紅葉」

全体図



 柄アップ

着用時のイメージ

「紅葉」 

色  月白(げっぱく)  白藍(しらあい) 
塩瀬

箪笥に眠っていた着物や帯 

5月に、母の友人から、箪笥に眠っていた着物・帯・小物をたくさんいただきました。
少し保管が悪かったのか、着物のほとんどに胴裏の変色があり、かび臭がありました。着ることができそうな23枚は、洗い張り・仕立て直しに出しています。
来週ぐらいに仕上がってくる予定です。


 昭和初期頃の帯でしょうか?とても大胆な柄の丸帯や、薔薇柄のひとえ帯も入っていました。
丸帯を解いてみると、茶色く変色した厚くて重い帯芯が入っていました。全体にしみもありますが、こちらも洗い張りして、軽い帯芯に入れ替えして、一重太鼓が結べる長さに開き仕立てにしました。(二重太鼓にするには昔の帯で長さが足りない)

今日は、ピンク地帯の写真をアップしますね。
母も似たような帯を持っていて、なんだか懐かしい色柄です。

 「薄いピンク色 単帯 薔薇柄」

2011年8月25日木曜日

半襟  「ラベンダー」





 柄アップ


着用時のイメージ



ラベンダー  
生成り色  薄め生地

半襟 「カトレア」

半襟


着物の襟元をお洒落にする半襟に、花柄を染めてみました。
生地は、縮緬・塩瀬を使用しています。
染める時期によって、生地の種類も微妙に変えて、いろいろ試しています。
千種織と言われて購入した生地は、塩瀬と同じ平織りでぽってりと重みのある生地です。(すべて正絹)

写真がうまく撮れなくて、画像に変な波模様が入ったり、地色に影が入ってぼかしのようになったり、微妙な色が出なかったりしました。
実物は、塩瀬生地に地模様はなく、縮緬生地はしぼ(生地の凹凸)が高めです。
地色は薄めの白生地に近い色を1色で染めています。

染の半襟は、刺繍の半襟と比べると礼装よりもお洒落着向きで、紬や色無地、付下げや訪問着など、幅広く使えると思います。
振袖には華やかさに欠けるかなぁ。刺繍襟の方が厚みと重みがありますね。
留袖は、白襟と決まっているので不可です。


色名の参考
「和色大辞典」http://www.colordic.org/w/



「カトレア」





 柄アップ


着用時のイメージ



カトレア
生成り色  薄め生地