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2012年6月30日土曜日

伝統加賀友禅工芸展

昨日ブログで書いた、「伝統加賀友禅工芸展」(業界内通称 「保存会」)に行って来ました。

朝から、着物を着るのにもたついて、なんと1時間半もかかってしまいました。

夏着物は、ふわっと軽く、すべってしまって、どうも決まらない。
長襦袢を着て、着物を着るまでに、もう汗だく。(首元の襟周りにタオルをはさんで・・・)
夏帯もうまく締まらなくて、ぶかついている。(この帯、何度も締めているのに、こんなにゆるんだかなぁ)
なんとか形になったと思ったら、夏用帯締めもきゅっとうまく締まらない。
たれ先が落ちてくる気がする・・・。
(その間、また、顔から汗が噴出す。)

帯締めを別のに替えて、やっと着付け終わり。
着物を着ない人には、なんのことかわからないでしょうね。

とにかく、出かける前に、疲れてしまいました。

着物を着て外に出ると
しゃきっとします。
姿勢がよくなります。
チラチラ人の視線を感じます。
でも、駐車場のおじさんが優しい。

今日は、かなり暑い日で、午前中はまだ風があったのですが、お昼ごろには、湿度が上がり、蒸し暑くなりました。

そして、肝腎の保存会「伝統加賀友禅工芸展」は、
力作が並んでいました。
担当の先生方に挨拶をして、目礼して、
ゆっくり観ながら、一般の着物を着る方たちの会話に耳が向きます。

作り手と着る人との意識の違いを感じる時ですね。

着ることを考えると、展示会に出るような総柄(全面に柄がある)は、お洒落じゃないですね。
「どこに着ていくの?」
「紬の訪問着なんて、着る場所がない」
「この柄の季節は?」
実際に着た時の自分を想像しながら観る人たちの当たり前の言葉に、作り手は、もっと耳をかさなければいけないと思います。

そして、作り手の私は、もう少しいろいろな決まりごとに縛られずに、自由に着物を着て欲しいと思うのです。
「これ、どんな技法で染めているのかなぁ」とか、
「楽しそうに作っているなぁ」とか。
「柄多くても、少しぐらいお洒落じゃなくても、余分な物描きたぁーい」
作り手視線でも観てしまうわけです。

毎回毎回、自分の中でいろいろな矛盾をかかえながら・・・・
何を作ったらいいのか、年々わからなくなります。

2012年6月29日金曜日

加賀友禅半襟つけ

昨日から、石川県立美術館で、「伝統加賀友禅工芸展」が開催されています。


公募 第三十四回 「伝統加賀友禅工芸展」
会場  石川県立美術館 第8・9展示室
会期  24年6月28日(木)~7月3日(火) 午前9時半~午後6時


独立してからずっとこの会には出品していましたが、ここ数年出していません。
招待券をいただいたので、明日、友人と観に行く予定です。
観るだけは、実はとても気が楽なのです・・・。


「せっかくだから、着物で行こうか」ってことになって、あわてて長襦袢に半襟を縫い付けました。

ここ数日、日中は暑い日が続いているので、せっかく着物を着ても、汗も見せずに涼しげにとはなかなかいきません。(汗っかきなので)

暑いし、どうしょうかなぁって、ちょっと面倒に思いながらも、久しぶりに夏着物を取り出して、絽の長襦袢を出してきて、帯やら小物やら合わせて・・・。

箪笥から出すと、面倒もなんのその、気持ちがうきうきします。
自作の絽の加賀友禅半襟を襦袢につけて、少しでもアピールしてこようかな。


 絽の半襟


明日着る予定のコーディネイト

夏着物は2枚しかもっていないので、(もう1枚はベージュ色夏大島)
様子見て、着物を変えるかも。
夏帯は、もう少しおとなしめの薄いグレー地があるのですが、この白地カトレア柄が好きで、迷いながらもいつもこの組み合わせにしてしまいます。
私の年代では、明らかに派手なのですが、白地に大きなピンク系カトレアがどーんと1つ(実はよく見ると、影のように地模様で白のカトレアが寄り添っています)この思い切りの良さがお気に入りです。
年相応におとなしい帯でまとめようとしたら、なんだかつまらなくて・・・。

半襟は、この帯に合わせて、カトレア柄を染めました。
まあまあ気に入っているのですが、自分に似合うのかどうかは、よくわからない。(やっぱり若い人用コーディネイトかなぁ。)

もっとスタイルが良かったらとか、なで肩の着物美人だったらとか、着るモデルさんが良かったら映えるだろうなぁとか・・
まあ好きだったらいいかな。

それにしても、コーディネイトらしい綺麗なセッティングができない。
半襟も帯揚げ帯締めもゆがんでいる。
これじゃあ、綺麗に見えないなぁ。
写真を撮って、パソコンで見てから気がつきました。(遅すぎ・・)

実物はたぶん、もうちょっとましです。たぶん。

2012年6月28日木曜日

石榴の花


少し前から石榴(ざくろ)の花が咲いています。
ちょっと高い所にあり、望遠で撮ったのでピントが合っていません。(下手)
左は、咲いたばかりの花で、右は咲き終わった後。
これが大きく丸くなって、実が割れて、ざくろらしくなります。


 図鑑の石榴の花

実になる額の部分は、分厚くて硬いのですが、花びらはやわらかくくしゃくしゃしています。小さめの花。
あざやかな朱色(赤みのオレンジ)
花も、咲き終わった後の額も可愛い。
「石榴の花」は夏の季語です。
「石榴の実」は秋の季語。



ドクダミの花

庭には、抜いても抜いてもドクダミが出てきます。
独特のにおいで、相方があまり好きではないので、先週の日曜日にかわいそうにみんな抜かれてしまいました。
今日、庭を見ていると、抜かれても2本花が隠れていました。(強い)

かわいい花でしょう。
花もハート型の葉も、すごく絵になります。一輪挿しに活ければ、本当にかわいい。
昔は、このにおいがあまり好きではなかったのですが、何故か気にならなくなりました。(嫌いだった時期はほんの一時だけ)
好きな花なので、活けたいのですが、あまりいい顔されないのと、猫の餌食になるので、庭で楽しみます。

ドクダミ

「毒を矯める。収める」の意味があり、毒を止める効能がある。
葉、地下茎は漢方薬になる。(どくだみ茶)
別名・・・「十薬(じゅうやく)」





左・・もう咲き終わりのガクアジサイ
右・・咲き始めのガクアジサイ

アマチャは、もう花も終わり、斑入り(ふいり)のガクアジサイはもう全盛を過ぎ、濃い紫の洋花ガクアジサイがこれから綺麗に咲き始めます。
時期をずらして、長く楽しめます。



これ、何の実かわかりますか?

木になっている状態

「椿」の実です。
今、花が終わった後に、まだ青い実をつけています。
「山茶花」(さざんか)も、同じような実です。

この実が大きくなって、茶色くなって、3~4つぐらいに割れて、中から黒い種が出てきます。
小さいうちに取ってそのまま自然放置すると、乾燥した実が割れて、小さい花のような形になります。
割れずに丸いままドライフラワーになってしまうのもありますが、どちらもいい形です。



上の写真は、小さいままに割れた実のドライフラワーの中に、大きくなって出来た種をボンドでくっつけたものです。
なんとなくかわいいでしょう。
リースの飾りにしたり、そのまま玄関に置いてみたり、

椿も、花が綺麗なだけでなく、実や種も味わいあります。

2012年6月26日火曜日

染帯の下図

ここのところ本や花のことばかりで、着物の話題から離れていました。
今日は下図の話を。

少し前のブログで、銘仙の柄を帯にする予定と書きました。
http://sorakara11.blogspot.jp/2012/06/blog-post_14.html

銘仙の図柄をトレーシングペーパーで写したところ、帯のポイント柄にするには、散漫でした。
そのまま写した線は勢いもなくなるし、柄を出来るだけ生かして、図柄を足して、一応下図の形に収まりました。




これ、着物や帯の柄?
って、首を傾げたくなりますよね。

銘仙って、大正ロマンの時代、アールヌーボーの影響を受けていて、写しながら、なんて洋風なんだろうって感心しました。




ART NOUVEAU FLOWERS AND FLORAL ORNAMENT



DECORATIVE FLOWER AND LEAF DESIGNS


花のデザイン集です。
上はアールヌーボーの花の本、下は、レースや刺繍の下図のような本かなぁ。花や葉を大胆にデフォルメしています。


ちなみに、帯の下図は、自分がわかればいいと思って描いているので(人に見せてイメージをつかんでもらう用には描いていないので)、色鉛筆の塗りわけ等、実際の出来上がりとは、まったく違います。
これだけでは、すごく幼稚なお絵かきに見えますね。(出来上がりも幼稚に仕上がったら、どうしょう)

純粋な和柄や、古典柄より、ちょっと異質なテイストが加わるのは、作っていてワクワクします。

他にも古典柄の着物と並行して作業を進めているので、できあがりはまだ少し先です。



おまけ画像
「ごはーん」とねだる時だけ、じーっと私をみつめるヒナ

2012年6月25日月曜日

友達からもらった写メ

今日、寄ってくれた友達から、写メもらいました。


うちのヨナさんとは思えない精悍な顔つき(別猫?)
たるたるのお腹が写っていないから・・・



カワラナデシコ

今、友達の家に咲いているそうです。早い。綺麗。
撫子もいろいろ種類があるけれど、深く切り込んだぎざぎざ花びらのカワラナデシコが繊細で一番好きです。

葛餅


葛餅をいただきました。
暑い時に冷たい葛は最高。あんこもおいしいー。




隣の裏に這う葛の葉

葛はとても強い植物です。
毎年、我が家やお隣の裏手に茎・つるをのばし、上へ上へとからみつきます。



玄関に飾りっぱなしの葛で作ったかご

まだ子供が小さい頃、少し涼しくなって葉が枯れ始めたら、はびこった茎を切って、ぐるぐる巻いて、即席の籠を作りました。
しっかり編みこんだ籠ではないので、乾いてくると隙間だらけのゆるゆるになりますが、そっと置く分には、雰囲気があります。
最近は、剪定したやわらかい庭木をリースにしたり、籠にしたりなど、しなくなりました。
ほこりかぶっています。



秋の七草の一つ
開花  8月中頃~9月末
まわりの木々をつるでおおってしまうほどの生命力で、ひと夏で10mぐらい成長する。
根には多量のでんぷんを含んでいて、「葛根(かっこん)」になる。(解熱の漢方)
葛粉もとれる。・・・葛餅
別名「裏見草(うらみぐさ)」・・・葉が風にひるがえると裏の白さが目立つことから。「恨み」に掛けた和歌も多い。

「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」  高浜虚子

2012年6月24日日曜日

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

美しい人を観ました。


映画「Pina  ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を観てきました。(久しぶりの映画)
ヴィム・ヴェンダース監督の3D映画。
ピナ・バウシュとヴッパタール舞踏団。

映画公式サイトhttp://pina.gaga.ne.jp/

昔、ヴィム・ベンダースの「都会のアリス」「パリ・テキサス」「ベルリン・天使の詩」「アメリカの友人」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」など、映画館やビデオで観ています。
好きな監督の一人で、今回の「Pina」も画面から目が離せませんでした。

舞踏家の筋肉ってすごい。
軽々とぶれずに止める力。男女問わず、空中で止まっているみたいな軽やかな動きに見惚れました。
言葉がみつかりませんが、個々の舞踏家の顔がしっかり見えるのに、全体の中にしっかり溶け込んでいて個の姿が見えない。
群舞。躍動。ムーブメント。自然と生命。

それにしても、マイナーな映画は人気がなくて、金沢で1館、2週間だけの上映です。
そして、日曜日の今日は、お昼から1回のみの上映で観客は20人足らず。
ほとんど貸切でした。
ゆったりとできるのはいいのですが・・・。

そして、視力に自信のない私は3Dが苦手で、途中で目が痛くなって、終わって場内が明るくなった時には、車酔いのようにボーっとしていました。
アバターを観た時は、上映時間が長かったこともあって、頭が痛くなったのですが、今日はまだましだったかなぁ。
3D映画がどんどん増えるのは、ちょっと憂鬱。

2012年6月22日金曜日

球体関節人形のキット

今日、オークションで落札した球体関節人形のキットが届きました。

各パーツ

 顔と胴体

手足

時々、ブログで登場しますが、わが家には2体のお人形がいます。

うち1体は、イージースリップ社のキットを好きな顔姿形にカスタマイズしたもので、娘が作りました。
イージースリップは、首から下がとても綺麗なので、ほとんど原型のまま形を残し、顔だけ大幅に変えていました。

今回落札したキットは、どこかの人形教室の初心者向けのものらしいです。
形も大雑把で、まったく磨かれていません。
座らせるタイプの人形で、足の形もかなり変えなければいけないようです。

できあがりが48cmぐらいの身長で、イージースリップよりもずいぶん価格も安く済みました。
1体で満足して、「もう作らないよ」と言っていた娘ですが、
「これは、変形しがいがありそう」なんて、やる気まんまん。

まったくの初心者で、試行錯誤しながらの制作ですが、凝り性だから、それなりにおもしろいものになります。
でも、空いた時間に、納得いくまで形にこだわるので、仕上がるまで1年ぐらいはかかりそう。
3体目が無事に形になりますように。
そして、できあがったら、私にくれますように。

2012年6月21日木曜日

布花の薔薇


布を染めて手作りした花を、時々買います。
手作りのアートフラワーというのでしょうか、布花というのでしょうか?
名称はちょっとわからないのですが、なぜか薔薇ばかり3つになりました。


振袖につける髪飾りを探していて、生花に似せた造花の椿髪飾りをみつけたのが、布花好きのはじまりでした。


上・・・赤い椿の髪飾り
下・・・白い椿と白薔薇の髪飾り

振袖用の髪飾りは、すごく派手だったり、大きすぎたり、とにかく目立つのばかりで、どうも違和感を持ってしまいます。
気に入ったのがみつからないわりに、どれも値段が高くて、・・・。


一番上の薔薇の写真は、まだ素材だけで、髪飾り用のピンやクリップはついていません。
どんなふうに組み合わせて髪飾りにするか、または、コサージュや帯飾りにするか。
アンティークレースを使ってもおもしろいかも。

素敵にならないかなぁと思うのですが、どうも私自身お洒落にうとくて、具体的なイメージがわかず、箪笥に片付けたままです。
時々、取り出して、綺麗なぁって見るだけ。

美容師さんにお任せしたら、うまく飾ってもらえるのですが・・・。

振袖用のヘアースタイルだけでなく、かんざしのつけ方や、着物を着た時の似合うヘアースタイルを考えるのは難しい。
自分の中にイメージがしっかりあって、その通りに上手にできるお洒落さんはうらやましいですね。


2012年6月20日水曜日

ご近所の花

台風が通過して、今日は風の強い雨交じりの一日でした。
湿気があって肌寒い。
北陸は大きな被害がなく通り過ぎましたが、また各地で自然災害です。

黒い空を見ていると気持ちも黒くなりそうなので、今日は、ご近所で咲き始めた夏の花を写真に撮ってきました。


 「夏椿(なつつばき)」

梅雨の頃に開花
5枚の花びらの縁にこまかいぎざぎざのある白い花
別名 沙羅の木(さらのき しゃらのき)
お釈迦様が亡くなった時に生えていた「沙羅双樹」とは別の木。
昔、僧侶が、沙羅双樹とまちがえたためこの名がついた。


すごく繊細で薄い花びらで、好きな花です。



 
黄色い百合

ぱっと鮮やかで、大輪の花。
まだ咲き始めで、つぼみがいっぱいあるので、これからしばらく楽しめそう。

 

豆科の花だけれど、何かな?
ピンクの大きめの花が咲いていました。


ちょっとわかりにくいですが、葉とつるはこんな感じ。
また後で、調べてみます。


2012年6月18日月曜日

笠井スイ 「ジゼル・アラン」

昨日古本屋さんで、たくさん本を買い込んできました。
そのうちの1冊(漫画)、笠井スイさんの「ジゼル・アラン」







「ジゼル・アラン」

笠井スイ
エンターブレイン 発行 (2010・7月)

最近の漫画本は、装丁がとても綺麗です。


この本も表紙を開いてみると、

見返しがグリーン系等の草花模様。(左の絵は、表紙カバーの折り返し部分)


カバーをはずすと、

 小説本のようなシンプルな装丁。

漫画の絵柄も細かく書き込まれていて、こだわりの洋服がかわいい。

アパートの大家さんで「何でも屋さん」のお嬢様ジゼルと、彼女を取り巻くアパートの住人・依頼人のお話です。
ジゼルが魅力的で、突飛な行動に引き込まれていきます。

昨日1巻を読んだのですが、最新刊3巻まで読んでしまいました。





同じ作者の1年ぐらい前に出た、短編集
「月夜のとらつぐみ」
笠井スイ
発行  エンターブレイン

2007年~2009年に雑誌や個人誌で発表された短編を1冊にまとめたもの。
「ジゼル・アラン」より前の作品らしく、安定感はないけれど、とても新鮮。

楽しみな漫画家さんです。

2012年6月17日日曜日

父の日

今日は「父の日」でしたが、肝腎の父はお仕事で、特に平日と変わりなし。

でも夕方、娘のプレゼントに、ちょっとだけ幸せそうにしていました。



左から、ローストマテ茶。・・・野菜不足のお父さんに健康茶?減肥茶?香ばしくて、まあまあおいしく飲めるかな。
右・・・地ビール。 香りがいいらしいけれど、ただいま冷蔵庫の中。明日あたり味見。
下・・・パソコン周りのコードの収納グッズ。(これが一番気に入った?)

「変なお茶も、ビールも、自分で飲みたかったんだろう」なんて・・・・。図星?


さて、話題は変わって、
日曜の夜はNHKの大河「清盛」を見ます。
視聴率が悪いと言われているようですが、私としては結構おもしろいと思っています。
奈良・平安時代、それと、明治維新あたりが好きなのもありますが、しもぶくれ(?)のまゆを剃った女の人が雰囲気あってなかなかいい。(女優さんにしては嫌なメイクかもしれませんね・・)
画像もカメラワークも不自然でなくて力強い。

歴史物は、女の人が主役になると、ホームドラマ的になったり、歴史上の男の人が弱く描かれてしまうので、あまり好きではないなぁ。

学生時代に読んだ井上靖の「後白河院」を読み返そうと、少し前から本棚を探しているのですが、みつからない。
前に「額田女王」を探した時もみつからなかったし・・・。
アマゾンの中古本を買うことになりそうです。

本棚を整理して、読まない本は処分することを考えなければ。(頭の中でだけ思っています。)

2012年6月16日土曜日

「パレード」 吉田修一

少し前、吉田修一さんの短編集、「キャンセルされた街の案内」について書きました。

http://sorakara11.blogspot.jp/2012/06/blog-post_490.html

もう少し他の本も読んでみたくなって、古本屋さんで「パレード」を買いました。




「パレード」 吉田修一
幻冬舎文庫
2002年

10年前ですね。
川上弘美さん(「蛇を踏む」「センセイの鞄」 など)が書かれている解説で、すべて言い表されていますが、まったく同感です。
「こわい小説だ。・・・略・・・」

何がこわいって、
「普通であるのに普通でない・・。」
「こんな人近くにいるよねと思われる人が、心の底にそれぞれゆがんだものをかかえていて、お互い深入りしないで共同生活している」
「知っているのに黙っている。秘密を知っていても知らなくても、何ひとつ変わらず続く日常。」

うまく書けないけれど、普通の人や生活のリアルさがこわいんです。


都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。
「上辺だけの付き合い? 私にはそれぐらいが丁度いい」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、「本当の自分」を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
(裏表紙の解説より)


以前に読んだ吉田修一さんの本は、すごくハードボイルドでした。
パレードは、短編集に近い印象です。

本当にいろいろな分野が描ける作家さんですが、とても力強く魅力的な文章で、ぐんぐん本の中に引き込まれていきます。

好き嫌いはあると思いますが、個人的にはとてもおもしろい本でした。






2012年6月15日金曜日

アンティーク ボタニカルアート

梅雨入りしてから、お天気が続いています。
今日は湿度が高く、明日から雨模様です。
今年植えた朝顔がプランターの中で所狭しと葉を出しています。
間引きしてやらなければいけないのに、少し面倒で、見て見ぬふり。

私が作る図案は、ほとんど花なので、植物図鑑が欠かせません。
下図段階では、本棚からいろいろ出して、広げて、スクラップ帳をかきまわしてと、机の周りは、資料と紙だらけ。(本や図鑑って場所をとるんですよね)
アナログな作業です。

そんな私を横目に、イラストを描く娘は、パソコンを駆使して資料集め。
ネットから様々な画像を拾ってきて、コンパクトにまとめて印刷してと、効率よく机周りも綺麗なものです。

今日は、娘から教わったアンティーク ボタニカルアートのサイトを紹介します。
海外サイトで、英語を読むのはちょっと・・・なので、画像だけでも見てください。

http://www.panteek.com/botanicals.html

http://www.stonegateprints.com/store/antique_botanical_prints.php

http://www.finerareprints.com/vol_botanical.htm

本当にこういったサイトをどうやって探してくるのでしょうね。
最近の子は・・・・。
小さい時から情報過多の中で、選択することに慣れているから、本当にうらやましい。


2012年6月14日木曜日

銘仙の図柄を染帯に・・・なるかなぁ

先日、「ゑり華」さんのコレクションについて少し紹介しました。

「時代銘仙展」
http://sorakara11.blogspot.jp/2012/06/blog-post_07.html



唐草模様の銘仙

この柄が気に入ってしまい、写真撮影と染帯を作る許可をもらいました。
(お仕事ではなく、単に好奇心ですが・・・)

昨日から、トレーシングペーバーに柄を写し、いろいろ試行錯誤しています。

当初、そのまま太鼓部分と前部分を使って、染めで再現するつもりだったのですが、どうもピンときません。
染めと織りの違いと、連続模様なので散漫な感じがするからでしょうか。

まだ、頭の中で形になっていませんが、うまくいくかな。
できるだけ忠実に原型を残したいけれど、まったく違う物ができる可能性大。

とりあえず、形に出来るように(ボツにしないように)、不思議感覚の帯ができるように(今回の目標)、もう少しがんばってみます。




2012年6月12日火曜日

にきびの治療

思春期の息子がにきびで悩んでいて、今日は皮膚科に受診しました。
ずっと市販の薬を使っていて、よくならないばかりか、どんどんひどくなってきて、横で見ていても痛々しい。

病院って、どこに行ったらいいのか迷うことが多いです。皮膚科も耳鼻科も内科も眼科も・・・。
どうもわが家の近くにある医院は相性が悪くて、なかなか原因がわからず、そのまま嫌になって自然治癒ってのが多いです。
放っておいて直るのだからたいしたことないのですが・・。

今回は、友人とおしゃべりしていた時に教えてもらった皮膚科で、友人の娘さんが一度行っただけで、飲み薬と塗り薬を2週間処方されて、ピーリングなるものをしたら、すごく良くなったらしいです。
その口コミに頼って行ってみたのですが、さて、本当に直るのかなぁ。よくなりますように。

ホームページに詳しく皮膚のお手入れ方法が書かれているので、皮膚のトラブルで悩んでいる人がいましたら、一度覗いてみてください。

ひがしやまクリニックHP
http://www3.ocn.ne.jp/~h_clinic/



ひょうたん
左の上下・・まいた種から新芽が出ました。



 ブルーハイビスカス「ネイティブデルー」
綺麗


ホタルブクロ 満開




2012年6月11日月曜日

空き地に銭葵

もとガソリンスタンドだった広い空き地に、ゼニアオイの花が咲いていました。




 紫っぽいゼニアオイ


ピンクの強いゼニアオイ

間近に見ると、花びらの濃い線が鮮やかで綺麗です。
誰かが植えたわけではないので、どこかから種でも飛んできたのかなぁ。
2株だけ、離れた場所に咲いていました。


銭葵(ゼニアオイ)

ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来。
初夏、ピンク色で紫の線が入った5弁の花をつける。
葉は 、しわしわの円形。
名前の由来・・・丸い花が「一文銭」ぐらいの大きさで、葵(立葵)の葉に似ているから




昨日の地方版ニュースで、外来種の「キンケイギク」が群生して、在来種の生態系を壊しているので、根から抜き取り作業を行ったと、言っていました。
一面のみごとな黄色い花畑を、バッサバッサと、抜き取られていく様子がテレビ画面に映っていました。
しかたないのかもしれないけれど、すごく綺麗な花なので、なんだか、かわいそう。

黄色い色から、昔、セイタカアワダチソウがぜんそくの原因だと言われて、刈り取られたのを思い出しました。確かそうじゃなかったとか言っていた様な・・。

今回、キンケイギク以外に2種類の外来種が抜き取りの対象だそうですが、何の花なのかニュースでは伝えていませんでした。
中途半端な情報だなぁ。




街路樹の下に群生するキンケイギク
(こちらは、植えたものかしら?)

金鶏菊(キンケイギク)

開花は5月中頃~8月初め
花のつぼみがまん丸。
名前の由来・・・美しい花の色・形から「金鶏」(体の黄色い鳥)を想像して。













 


2012年6月9日土曜日

梅雨入り

昨夜から雨の金沢です。
夕刊によると、今日梅雨入りしたらしい。
ここ数年、暑い5・6月が続いていて、梅雨入りが7月間近ぐらいだったように思います。
今年はさわやかな日が多く、雨が降ってすぐ梅雨。
暑いのは苦手なので、雨も夏もほどほどだったらいいなぁ。


昨日の夜、レンタルで借りてきたDVD「CUT」を見ました。

アミール・ナデリ監督(イラン出身)
主演 西島秀俊
http://bitters.co.jp/cut/

キャッチコピーが「映画のために死ね」
なんとも、ハードな映画でした。ストーリーは、数行で表現できそうなぐらい単純なのに、目が離せない。映画への情熱・狂気が怖い。(「殴られ屋」が主人公で、暴力的なシーンや血がいっぱいなので、苦手な方も多いかも・・)
西島秀俊って、雰囲気のある俳優さんです。
恋愛物よりもこちらの方がいいな。






このごろずっと下図を描いています。
蒸し暑い今日は、何故か下図の紙の上に猫がごろりと寝ています。

いつもは洗濯物の上とか、座布団の上とか・・・。(生地が好き)
暑くなったら、紙の上とか、床の上とか・・・。そして、風の通るところ・・。

一応、私の仕事部屋は「猫立ち入り禁止」。
今生地を出していないのと、まだもう一度下図を練り直す予定なので、猫に対して、気がちょっと緩んでいます。
とても人の様子に敏感な(?)やつらは、最近部屋のドアを開けて、紙の上に・・・。
開いた窓から脱走せんと、窓から顔を出して、身体を出して・・・。
もう少ししたら、ドアの前に大きなダンボールを置いて、猫が入らないようにしなくっちゃ・・・。