カウンター

2011年9月30日金曜日

球体関節人形 






初めて娘が作った球体関節人形です。
我が家の球体関節第1号。
イージースリップ製の人形を自分の好みの顔形に作り変え、メイクしたものです。
石塑粘土。
顔は原型の人形とはずいぶん変わっていて、憂いを帯びた表情をしています。
好き嫌いが分かれる顔ですね。

イージースリップ製人形のページです
http://store.shopping.yahoo.co.jp/robochris2/722214.html

当初、私のミニチュア着物のモデルになってもらうはずだったのですが、本人の展示のモデルに借り出されたり、金髪ウィッグにいつのまにか変わっていたり、なんやかんやで洋服の方に落ち着いてしまいました。
この髪似合うからしかたないかなぁ。





以前撮った、ストレートウィッグの赤い着物写真です。
裾のしつけ糸取り忘れていますねぇ。
洋服とはまた違った雰囲気になっています。
やっぱりこの子には洋服なのかなぁ。

2011年9月29日木曜日

名古屋生まれの大猿君 と 我が家の住人

今日はちょっと着物から離れて、我が家の住人のお話





まず最初は名古屋生まれの大猿君。
2~3日前から、あちこちに出没して、我が物顔で座っています。
階段の上にいたり、ソファーに座っていたり、食卓についていたり・・・
神出鬼没。
とてもリアルな顔立ちで、暗がりにいたら、ドキッとします。
チャームポイントは、長ーい長ーい尻尾。
息子は「怖っ」て嫌な顔しますが、私、結構気に入っています。
大好きです。







2番手は、黒猫「ヨナ」君。
ちょっとこわがりで、大猿君の尻尾をつかんでいますが、おっかなびっくり。
実は大猿君のことそんなに好きじゃないみたい。
食べるの大好きで、出されたら全部完食。
他人(他猫)の分の食事も盗りに行きます。
おかげで、体重が7.5kg。
みんなでダイエット努力するのに、何故か増える一方。
特技は、洗面所での水遊びと、ドアを開けて外へ脱走。




 3番手は、豆大福の「ヒナ」ちゃん。
好奇心旺盛の3.5kg。
綺麗好きの気まぐれさん。
欲しい分を欲しい時に食べて、必ず少ーしだけ残します。
残した分は当然「ヨナ」君に食べられて、「にゃーあ(あたしの分なーい)」と文句を言うのが日課です。
洗濯物に、ビニール袋、箱はすべて「私のもの」。
特に息子の通学かばんは私の場所と決めているみたい。
追い払われても追い払われても中で落ち着いています。
特技は、すばしっこくて逃げ足が速いこと。




最後に、おまけの不思議空間。
アジアン雑貨生まれの「ジャイプール」君。
この子が一番の古株君。
いつまでも飽きない「変顔」です。
お店でじっとみつめられて、目が離せなくなりました。


ついつい写真ばかりで、その上大きくアップしてしまいました。
みんな可愛いでしょう(?)

2011年9月28日水曜日

古布の小物 巾着袋 2

 底が四角い巾着袋
左 大島紬の着物の端布
右 光沢のある生地。アンティーク着物から


 銘仙のまるい巾着
同じ生地からパッチワークしました。

大島紬と紬(産地不明)の巾着


写真を撮るのは難しいですね。
今回は、少し前に娘が撮ってくれた写真です。
同じ被写体でも、撮る人の技術によって、ピントが合って、実物よりも綺麗に見えます。
そういえば、写真を撮る時、立体感が出るように、巾着の中にタオルを丸めて入れていました。

昨日の巾着は、私が撮って、ちょっとでも実物に似るように加工したものです。
タオル入れて撮った方が可愛かったかなぁ。
光が入ったり、影が入ったり、なかなか思うようにはいきません。

1枚目の二つ並んだ写真は特に表情があって楽しいですね。
背景が赤もくっきり見せているのかもしれない。

1枚目の右側の写真はちょっとわかりにくいですが牡丹の柄です。
古い着物でかなり傷んでいたので、着物として着るのはあきらめて、いろいろな小物を作りました。
紐の先につけた綺麗なピンクの飾りがポイントです。



2011年9月27日火曜日

古布の小物  巾着袋

水色地色の巾着 大小
桜のアップリケ・刺繍



大島紬のはぎれと紫ピンク(色無地の端布)の縮緬
桜のアップリケ・刺繍


椿の縮緬小紋の端布


まあるい型紙を作って、大きさを変えて、いろいろな生地を巾着袋にしました。
着物の端布などちょっとしかなくても、他の生地と組み合わせて、袋ができます。
ちょっと柄がなくてさびしければ、白の生地を桜形に切り取って、あっぷりけと刺繍。

作った当初は一人で「かわいいー」なんて言っていましたが、時間がたてば、なんとなく、障子にあいた穴の補修の桜柄を連想したりして・・・。

椿の真っ赤と白の花の小紋は、母が私に作ってくれた着物の端布です。
かなり派手な赤い色なのに、全体に緑色の部分多くて、帯次第で長く着れる着物です。
今、娘が気に入って、何度か着ています。
友禅でこの真っ赤はちょっと使えないなぁ。(使う勇気がない・・)
でも、実は使ってみたい。

2011年9月26日月曜日

古布を使った小物 テーブルセンター

テーブルセンター3枚


 朱色の帯生地端布に銘仙の着物柄をアップリケ刺繍

 いただいた花籠を飾って


写真1・2枚目の「百合の花あっぷりけ」
古い銘仙の百合の柄をそのまま2枚貼り付けて、ちょっとバランスが悪いから、影のように花の輪郭を刺繍しました。
色は1枚目と2枚目の中間ぐらい。暗すぎず明るすぎず。
「生地の柄を生かして、形は自分で考えて」ではないけれど、結構気に入っています。


ベージュ地色縮緬着物の端布に椿の柄を友禅
裏地は赤紫系ピンクの八掛地
椿はやっぱり大好き


白帯生地(金糸織り込み)の端布に大きな桜柄の友禅
裏地は塩瀬風しっかりした生地薄い赤紫
和裁士さんがサービスで縫ってくれました。
綺麗な仕立てだなぁ。金糸入り帯生地はやっぱりぐんと高級になります。


端ぎれや古い着物・帯 を使って、気が向いた時に作って楽しんでいます。

昨日、宮脇綾子さんの「あっぷりけ」をご紹介しましたが、お仕事としての作品作りとは別に(下手もOKで)いろいろ試しています。
あまり図案を考えず、下図は適当。
お仕事ではこうはいかないよなぁ。

2011年9月25日日曜日

宮脇綾子さんの名古屋帯 あっぷりけの本


あっぷりけの帯 太鼓柄


太鼓とそっくりですが前柄です
こちらの方が小さい


少し前、オークションで宮脇綾子さんの帯を購入しました。
赤茶色(朱色に黒糸を織り込んだ)の紬地に木綿の生地を「あっぷりけ」した帯です。
写真を見た時、手持ちの着物に合うのがないかもと思ったのですが、実物が見たくて落札してしまいました。

カトレア柄です。
微妙にゆるやかな花の線と葉の流れ。
うまいなぁ。










ずいぶん昔、京都の「京都書院」の美術書コーナーで宮脇綾子さんの「あっぷりけ」の本をみつけました。
昭和56年11月15日発行
定価 6800円
と書かれています。

お金がなかったので、どうしようか何度も何度も迷って、それでも欲しくて買ってしまいました。
植物や魚・対象物が生き生きと動き出すのは、すごいデッサン力と、無駄を省く引き算のデザイン力。(余計なものを足さない) 構図と空間の意識。

買った当初は、デザイン性・絵画性にばかり魅せられていましたが、最近は、使われているひとつひとつの布に目がいくようになりました。
この柄がこんなふうに使われているのかぁ とか、こんな材質もあり? とか・・・。
捨てられても不思議でない小さな布が新たな生命を与えられる。
おおげさな表現になってしまいましたね。

もうずいぶん前に「京都書院」はなくなってしまいました。
工芸書・美術書で素敵な本をたくさん出版していました。
ベストセラーとはあまり縁のなさそうな本・・・。
フジアート出版もその後、ずいぶん前になくなりました。

同じように、伝統工芸の手仕事も苦しんでいます。
心のこもった品物が大事にされる、そんな一見当たり前のことが難しくなっているようです。

2011年9月24日土曜日

本  「昔のきものに教えられたこと」 2  紅絹(もみ) 矢絣

 昨日に引き続き、「昔のきものに教えられたこと」から書きます。


P28 色留の写真


上記写真の右下後姿写真アップ

本文の抜粋
P43 あなたの色留袖も淡い色ですか  色留袖

・・・前略・・・
P45  約束ごとは黒留めと同じと申しましたが、色留めの場合は比翼に色をつかってもいいでしょう。たとえば上着がうすい水色なら、比翼はうすいピンクとか、ベージユとか、落ち着いた朱色にすると、おしゃれな着こなしになります。
・・・後略・・・


上の2枚目の写真を見てください。
色留袖の袖ふり部分が朱色になっています。
胴裏に紅絹(もみ)を使っているのでしょう。
上の文章にあるように、比翼に色を使ったり、胴裏に色を使ったり、留袖等礼装はすべて白と思い込んでいましたので、驚きました。

比翼・・・・比翼仕立ての略で、2枚重ねて着ているように見える仕立て方です。


本文の抜粋
P55  紅絹が似合う人  色無地

・・・前略・・・
それらの方々の中に、年のころ八十ぐらいの実に品のいい老婦人がおられました。
・・・中略・・・
その大沢さんがだんだんこちらにやって来て、わたしたちの向かいの席にお酌をするため、背を見せて座ったときです。袖の振りからほんの少し赤い色がのぞきました。胴裏の紅絹(もみ)です。その瞬間わたしは、ああ、ええなぁと思わずため息をもらしました。
・・・後略・・・

紅絹(もみ)・・・
紅花(べにばな)を揉んで染めたことが名前の由来。
紅色に染めた薄手の絹生地。
女物の裏地用。

アンティーク着物にはよく紅絹がついています。
正直なところ、紅絹は私の年齢(50代)には派手だなぁと思っていました。
汗などで、着物の表地に紅絹の赤が色移りしたものもよくあります。
どんな染料を使っているのだろう。こんな風に着物に色が付いてしまうなんて・・・。
(きっと、色移りする紅絹は質の悪いものなのでしょう・・・)
繰り返しになりますが、色無地の裏に色をもってくるのは、お洒落着っぽく礼装に不向きと思っていました。

この章の最後の方で
「若いときはともかく、中年になったら紅絹をつけたきものを着てみることをおすすめします。」
と、書かれています。

なるほどなぁ。
年配=赤い色は派手。
ではなくて、着物との色合わせ、出方(見える分量)・使い方なんですよね。


少し前、NHKの朝の連続小説「おひさま」に出演されている樋口可南子さんの着物も、裏地に紅絹を使っているのが、袖口からちらっと見えました。
うわぁ。お洒落。って思わずじぃっと見ていたのですが、すぐに赤い色は見えなくなってしまいました。

(写真はブログ用に今日がんばってテレビから写しました。)
 たぶん銘仙の着物(矢絣じゃない?)に鹿の子絞りの半襟

たぶん銘仙(矢絣)の着物(お召しかもしれませんね)
この着物の胴裏が紅絹だったかなぁ。(?)


いつも本当にお洒落な着こなしで、1枚目写真の鹿の子絞りの半襟や、2枚目写真の染帯とか、「もっとアップで見せて」ってテレビに向かって心の中で叫んでいます。
染帯は着物地のリメイクなのかなぁ。柄が全体にあるように見えます。
帯も似たようなものが2本あるのじゃないかしら。(地色が黄色と黄緑色のものと、黄色と紫色のものと・・・はっきりはわかりませんが・・・)

石川あきさんの本の中にも矢絣を紹介しています。
まるで、この本に書かれているお手本みたいな着こなしです。


「矢絣」

 矢絣の連続模様2種類
左  上向き・上向きの交互
右  上向き・下向きの交互

左  1カマの矢絣
右  2カマの矢絣

カマというのは、生地巾いっぱいに入る柄の数のことをいいます。
左が生地巾いっぱいに1つの矢絣の連続模様。 1カマ
右は生地巾いっぱいに2つの矢絣の連続模様。 2カマ
3つ入れば3カマ・・・。といいます。

上の樋口可南子さんの2枚目の矢絣着物は2カマの矢絣です。
柄の配置は上の図右の連続模様。(上向きと下向きの交互)
大胆ですよね。
大きいほど柄の形よりも全体の色分けのようになって、粋になる気がします。
こんな風に着こなせたらいいですね。

2011年9月23日金曜日

本  「昔のきものに教えられたこと」 1 寸法

「昔のきものに教えられたこと」
石川 あき 著
草思社 刊

本の詳細はこちらから


ちょっと今回は文章が長くなりそうです。
2~3日前から夢中になってこの本を読んでいました。
この本で得た知識を数回に分けて紹介します。

まずは、著者の紹介から。(本から抜書きまとめ)
著者は、石川あきさん
着物研究家。
昭和2年、奈良の旧家生まれ。
伊勢丹服飾研究室・東急きものサロン に以前従事。
NHK「婦人百科」 「婦人画報」で活躍



本文P178から抜粋  きものはゆとりで着こなす  寸法


「身幅のせまいきものほど着にくくて、着たとき不恰好なものはない」(・・・中略・・・)
 身幅は広いほうがきれいです。後ろ幅より前幅を広くしたほうが着やすいとする意見もありますが、これはまったく反対です。前幅が広いと、着たときの脇の縫い目が後ろ寄りになるため、座ったり腰をかけたとき褄下が横に流れる率が多いのです。また脇の縫い目は身体の前寄りになるほう(後ろ幅を広くするほう)が、細く見えるという利点があります。
(・・・後略・・・)


細い作者が当時の並寸(前幅6寸 後幅7寸5分)で仕立てた時、とても着にくくて、男物並寸(前幅6寸5分 後幅8寸)に仕立て直したと書かれています。

私は、日頃から着物の寸法について疑問に思っていたことが多々あったので、この文章を読んだ時、すごく驚き納得した部分もありました。

ちょっと横道にそれますが、次の写真を見てください。


日本の衣
楠目 ちづ(華道家 いけばな「むらさき会」主宰)


上の写真はずいぶん前の雑誌「きものサロン」の記事の切り抜きです。
白黒の写真で少しわかりにくいので、特大画像にしてみました。
写真のページのみ切り抜いたので、いつの号かわかりません。
華道に関してもまったくわからないので、この方がどのような方なのかも失礼ですが知りません。

着物の中で生き生きと咲いている野花。
写真がはっきり写っていないので何の花かもわからないのですが、紫花菜(むらさきはなな)でしょうか? 違うような  
木のような枝は梅か木瓜(ぼけ)か・・・。
立ち姿の凛とした美しい高齢の方が身にまとい、かわいく微笑んでいられるこんな風な静かな着物が作りたいなぁと、切り抜きました。

スクラップ帳を開くたびに、白黒なのにこの写真が目に飛び込んできて気になって・・・。
そのうち、着物だけでなく、着姿の意識が強くなった時、脇の縫い目がかなり前に来ていることに気がつきました。
これだけ美しく身体になじんだ着姿なのに、寸法が合ってない?
私の根拠のない着物常識では、左わき線がま横にくるのがピッタリ寸法です。
当然ご自分の寸法で作られているだろうに何故?


話はまた飛びます。
今度は自分の寸法・家族の寸法にふれてみたいと思います。

先程も書きましたが、昔の女物並寸は、前幅6寸 後幅7寸5分です。
今の着物は、前幅6寸5分 後幅8寸で作ります。
私は痩せたことのないがっちり体型なのですが、若い頃母に作ってもらった着物の寸法は、後幅7寸8分 前幅6寸5分でした。
今は後ろ幅8寸で、それで充分普通に着れます。
この今の標準寸法はいくらお腹にタオルでいっぱい補正しても、普通体型の女の人には大きいのではないかと常々疑問に思っていました。

私の娘は、親に似ず華奢でかなり細身です。
黒の振袖のページでも書きましたが、みんなが着れるように標準寸法で作ったら、下前のおくみを内に折り曲げて着せてもらっていました。(身幅が補正してもかなり広すぎたのです)
当然、背の中心線がずいぶん右側にずれて、後姿が制作意図と違ってしまいました。


また、私の母から譲り受けた着物は、後幅が7寸8分で、前巾が6寸です。
母は標準体型で太ってもなく細くもなく・・・。
前巾がずいぶん狭いですよね。
わき線をま横にもっていくと前巾が短くて、座ると前がはだけてしまい、とても着にくい着物だと思っていました。


長々とあっちこっちに寄り道しましたが、石川あきさんの文章の話に戻ります。
この本を読んでいて、
「わきの縫い目をわざと前にずらして着やすくしているんだ」
と、はじめて気がつきました。
あの写真の方もしかり。うちの母もしかり。
昔の人は自分に合った着方を自然にしているんです。

私たちは、本当に着物を着なくなった世代なのですね。
私は、着物の仕事をしながら、あまりにも着物の着方について知らなさ過ぎることを改めて実感しました。
「着物ってもっと自由でいいんじゃない」なんてずっと思い、「自分なりに工夫すればいい」と口にしながら、変な固定観念が染み付いているんです。

もちろん、寸法に関しては人それぞれ着方があって、石川あきさんの文章に反発する方もおられるでしょう。
お茶をお稽古していて座ることが多い人は、前巾は広く取る方がいいと言われるでしょう。
私自身、縫い目を横ぴったりに合わせるのがいいのか、前に持ってくる方が着やすくて綺麗なのか、よくわかりません。

でも、やっぱりあの白黒写真は本当に美しく、その美しいことが何よりの答えだと思う次第です。

ずいぶん長い文章になってしまいました。




2011年9月22日木曜日

友禅工程  3

糊伏せ(中埋め)

彩色した柄の部分を伏せ糊(糸目糊とは別)で防染します。
地色を染める下準備です。

 中埋め糊で柄部分を伏せる
糊を置いたところに引き粉(もしくは糠)をふりかけ、糊がたれるのを防ぐ


友禅用1本糸ロックミシン
生地の端縫いをする

端縫い縫い目(ちょっとわかりにくいですね)

地入れ

染料で色を染める前に、生地全体に豆汁(ごじる) (ふのり液・地入れ用液等 糊の入った水)を刷毛で表から裏から2度ひきます。
染料は糊の入っていない液体であるため、にじみやすいのです。
染料を引く前に生地に糊っ気を与えて、染料の走りをおさえ、中埋め糊で伏せた柄部分に色が回らないようにする作業です。

この地入れの糊の分量が少なすぎると、染料が裏からまわり、柄に地色が入ります。
また、糊の分量が多すぎると、染めがむらになります。
糊のサジ加減が難しいです。

「ひく」とか、「走る」とか、専門用語になりますね。他の言葉に置き換えるのはちょっと難しいです。


地染め

20cmぐらいの刷毛を使って、一気に地色を染めます。
3丈の生地(13)を長くピンと張り手で張るため、広い場所を必要とします。(地染めの技術も)

 赤い地色を染めた直後
(写真を撮っている余裕がないので染めている写真はなしです・・・)

 自然乾燥で乾かす

左 張り手(生地の両端をそれぞれ針にはさんで柱にピンと張る 2つ一組) 
右 地染め用刷毛

蒸し

地色の染料を定着させるため、再び蒸します。


水元(みずもと)

生地についた、伏せ糊・糸目糊・余分な染料を流水で洗い流します。
長靴で川に入って、反物を洗う「友禅流し」はこの水元・水洗いのことです。

 流水で水に浸し、糊をふやかす

 少し時間を置いてから、刷毛(柔らかいハブラシ)で軽くこすって糊を落とす



湯のし

洗って乾かした反物を蒸気にあてて、絹の風合いをとりもどしピンとさせるアイロンのような工程です。



 染め終了(仕上がり)
(写真失敗して柄が少しぼけました。)



蒸し以降、湯のしまで、それぞれ専門の蒸し屋さん・染屋さん・湯のし屋さんにお願いしています。


下図→ 下絵→  糸目糊置き→  地入れ→  彩色→  蒸し→  糊伏せ(中埋め)→  地入れ→  地染め→ 蒸し→  水元→  湯のし



白生地から反物が染まるまで、すごく簡単に書いただけでも上のような長い工程がかかっています。
手描き友禅は、すべて、職人さんによる手仕事です。

これだけ、手間がかかる染めだから、作り手としては、オリジナルで本当にいい柄を作りたいと思っています。
コストがどうしてもかかってしまうからこそ、値段を下げるために、手を抜いた仕事をしたくはないなぁ。



ちなみに、3日間に分けてご紹介してきました染めの手順は「後染め」といいます。
柄の彩色の後に地色を染める方法です。
糯糊は、水に溶けるため、水につけると一度に糯糊・中埋め糊が落ちてしまいます。
だから、水につける水元は1度だけです。


ゴム糊の場合、水に溶けませんから、2度水元をする「先染め」という手順ができます。
柄の彩色の前に地色を染める手順です。
そして、揮発でゴム糊を落とす「ゴム落とし」という作業も加わります。

下図→ 下絵→  糸目糊置き→  地入れ→ 糊伏せ(中埋め)→  地入れ→  地染め→ 蒸し→  水元→  彩色→  蒸し→   ゴム落とし→  水元→ 湯のし

ゴム糊は「後染め」もOK
「先染め」は地色が染めた後に柄を彩色するので、地色に合わせた色合わせができます。

ちょっと専門的過ぎましたが、どちらにしても長い工程がかかりますね。


 

2011年9月21日水曜日

友禅工程  2

糸目糊引き

下絵の青花線に沿って、糊を引きます。
三角錐の筒に、針でつついたような小さな穴の開いた先金(さきがね)をつけ、中に糊をいれて、搾り出します。
ケーキのデコレーションでクリームを絞る時に使うような筒の形で、だいたい10cm強ぐらいのサイズを想像して下さい。
染料は液体ですので、にじまないように、糊が防波堤の役目を果たしてくれます。
最終的には、この糊の部分は、柄の周りに白い線となって残ります。
糊の種類は、水で溶ける糯糊(もちのり)と、揮発で溶かすゴム糊があります。

糯糊は、仕上がりが柔らかい線(線があまりシャープでない)で、少し生成り色がかっています。地色・柄色と溶け込むような感じです。
ゴム糊は、シャープな線で、真っ白な線がパキッと仕上がります。線を出したい時、強調したい時は綺麗に出ます。


青花の線にそって  糯糊(もちのり)で糸目糊置き


 伸子針で生地をピンと張る

糸目糊道具 左 糯糊  右 糸目の筒


地入れ

引いた後の糸目糊は、生地の表面についているだけです。
生地の裏から、地入れ液(薄めた豆汁(ごじる))を刷毛でぬらして、糸目糊を生地に浸透させます。(もち糊の場合)
ゴム糊の場合は、裏から揮発をかけます。(ゴム糊は揮発で溶けるので)
この地入れによって、液体染料の彩色が、にじまなくなります。


彩色

柄の部分に、筆・刷毛で、色を入れていきます。
ぼかしの技術は、片羽刷毛(かたははけ・・・高さの違う台形の刷毛)を使用します。


片羽刷毛で花のぼかしの彩色


 彩色終了

彩色道具  片羽刷毛 筆

蒸し

彩色した染料は、蒸すことで、生地に定着させます。

2011年9月20日火曜日

友禅工程  1

3回ぐらいに分けて、友禅の工程を紹介します。
紹介する図柄は、振袖「花・華」のふり布の柄です。
ブログ用に端布を染めました。
地染め(地色の染め)はいつも染屋さんにお願いするのですが、小物用の短い生地はよく自分で染めます。
仕上がった生地で何を作ろうかな。

友禅工程

下図 
   
紙に図案を描きます。
題材を何にするか。着る人の年代。等、考慮しながら、スケッチして、線で表現します。墨・ボールペン・等、人によって使う道具も変わります。

 紙にボールペンで下図




下絵

紙の下図を、生地の下に置き、下から光をあてて、下図の線を写します。
和紙に露草の抽出液を染み込ませた「青花」を使用。筆で線を描いていきます。
化学青花を使用することもあり。
青花は、水・蒸しで消えます。

 左 青花  右 化学青花
下  面相筆

 下から光をあてて下図を写す

わかりにくいですが、下絵完成