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2014年11月28日金曜日

ちょっといつもと違う日

「宮腰さん、宮腰さん・・ コーデダリアが綺麗に咲いてるよ! 見においで」
朝、ゴミ出しに行ったらご近所さんに呼び止められました。


背丈よりも高く、2m近くに伸びて、花も直径15㎝ぐらいかな。

「コーデダリア、知ってるでしょ?」って、早口に尋ねられて、
「うん」と答えてしまったけれど、 実は知らない・・。

帰ってから「コーデダリア」って調べても出てこない。
いろいろ探してみると、「皇帝ダリア」 (出てこないはずだ)

別名、木立ダリア(きだちダリア・こだちダリア)
鉢植えではなかなか育たなくて、地植えが好きらしいです。

 
 
 家の前に戻ると、

「ちょっと、ちょっと・・」
 今度は知らない方に呼び止められて、
 「今、採ってきたからあげるわ」




 背負ったリュックの中から出てきたのが、立派な柚子の一枝・・。
 知らない方だけれど、なぜ声を掛けていただいたのかわからないけれど、うれしい・・・。

2~3日前、友人にもらった大きな太い源助大根 を煮て、柚子味噌で食べよう。



話題は変わって、今年 6月3日のブログで紹介したノラの子猫ちゃん
http://sorakara11.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html

もう7~8か月・・子猫じゃないね・・
 (目がクリクリで、うちのヨナちゃんみたいな顔)



床下に居ついて、1週間もたたないうちにいなくなって、
その後、お隣の友達のガレージやら、うちの庭やら、ご近所を行ったり来たりしていましたが、
最近寒くなって、うちのトタンで囲っただけの物入れで寝ています。

夏の間、猫の糞害がかなり問題になって、
「猫に餌やってないでしょうね」って叱られましたが・・・
(すみません。やっていました)

やっぱりかわいい・・
冷たい台の上で寒くないかと、
古いバスタオルを敷いてやると、2匹、ピッタリくっついて座っています。
(やっぱり、餌やってます・・お腹すくよね・・)

先日夜中、相方がゴソゴソ何か台所で煮ているので、
何かな?って思っていると・・(思っても起きない)・・・
釣った魚のアラ(冷凍していたもの)を煮て、ノラちゃんにやっていたらしいです。
自称犬派のはずですが・・・
「ノラちゃんに餌やったらダメなんだよ。叱られるよ。」
(私はやっていますが・・)

うちの2匹とはガラス越しに喧嘩するので飼えないけれど、
地域猫のようにみんなで育てられないかな?

また、気まぐれに、どこか行ってしまうかな?





先日友人家にやってきた子猫ちゃん、
名前が「よだ」ちゃんに決定
スターウォーズのマスターヨーダから命名
目と鼻が一直線で、
笑っちゃいけないけれど、なんて可愛いんでしょう・・

 

2014年11月26日水曜日

素敵な襟元

先月買っていただいた半襟の着姿写真をいただきました。



柄の出方の比較
(上の方はかなり隠れる)



カトレア柄半襟の記事 http://sorakara11.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
伊達襟の記事  http://sorakara11.blogspot.jp/2014/10/blog-post_29.html

最近、着姿の写真をいただくことが多くて、すごくうれしい。
(「ください」って要求しているかも?)

半襟は、出る部分が少なく、ちゃんと綺麗に出るのだろうか、想像しながらの制作なので、
着た時の完成形写真は、次に作る時の参考になります。

この写真をいただいた時、「うん、思った通り」ってちょっと自画自賛 (すみません。自己満足です)


このお着物、柄が少なく色を抑えていますがとてもお洒落で粋なんです。

濃いグレー系で、襟と裾に刺繍
襟元は桜かな? 花びらの形がちょっと違うから断定できませんが・・
裾に鳥(すずめ?) が一羽、いい刺繍がしてあり、
染めで(友禅とは違う)菊柄が飛んでいました。
袖はどうだったかしら? 菊だったような

普通、胸の所に柄を入れるのですが、胸には柄がなく襟元に刺繍で花柄、
そして、うなじの背側の襟中央にも花が1輪。
作者のこだわりが感じられます。

抑えた色の着物に、伊達襟の紫をチラリと見せて、色を足して華やかさを。
白っぽい帯に伊達襟の紫に合わせた紫っぽい帯締めをされていました。

綺麗に着ていただいてありがとうございました。




2014年11月21日金曜日

アンティーク着物

「ひいおばあちゃんの着物なんです」
娘ぐらいの若いお嬢さんにアンティーク着物を見せていただきました。

 着物全体図

お茶の道具が
左おくみと左上前
右おくみと右下前
おなじぐらいの分量で描かれています

 


 左前裾


 右前裾


  綺麗で細かい図柄で、文字も達筆・・
絵心たっぷり、上手い!


 そして、裏地


 左・・八掛
右・・袖裏に紅絹(もみ)

着物の地色が濃い緑みを帯びた青(いい色)で、
八掛が、着物より少しうすめの綺麗な青緑
(この組合わせいいなぁ)
袖裏のみに紅絹の赤を入れて、
振り部分からチラリと赤がのぞくのが艶っぽい



古い着物にしてはとても状態がよくて、
少ししみはあるものの、充分着ることができます。
 

ただ、左おくみ部分の壺(?)にちょっと目立つ茶色いしみがあって、そのお直しの相談でした。


 ちょっとわかりにくいのですが、
左が直す前
右が少し手を加えてしみを目立たなくした状態
 (あまり変わらないかしら?)

私は友禅は専門だけれど、しみ抜き屋さんではないので、
自分の持っている染料のことしかわかりません。

友禅の技法を使って直そうと思うと、
友禅工程で、蒸し・水元と 水につけなければいけないので、
どうしても着物を解いて、生地に戻しての作業になります。
それをすると、解いて作業して、仕上がったらまた仕立てて、コストがかかってしまう。

アンティークな着物は、今の私が使っている染料とは違う可能性が高いので、水につけるとこの濃い地色だと色落ちするかもしれない。
古い物ほどちょっと怖くて手が出せません。

それで今回は解かずに、しみの部分に仕上げ用の胡粉で、柄を足して、しみの輪郭を隠しました。
少し白をはっきりさせて、部分的に顔彩で、緑のひび割れ模様を足して、それらしく・・
 上の写真よりも わからなくなっています。

応急処置ですが、
お正月に袖を通してもらえそうです。
(若い人がこんな着物着たら、粋だろうなぁ。)


こんな素敵なアンティーク着物が、きっとたくさん箪笥に眠っているのでしょうね。
私にしみ抜きの技術があれば、 眠っている着物を起こすこともできるだろうに。
できないことの多さと、知らないことの多さに、時々自分にがっかりしてしまいます。

昔の着物は、なぜこんなに柄が自由なんだろう。
今の着物作りは、なぜ柄が小さくまとまってしまったのだろう。
柄の自由さ・色のおおらかさ・・ いいなぁ・・
 

着物の染めなおし

江戸小紋の着物の、染直しです。
結婚時に作られた綺麗な若々しいピンク色で、最近は箪笥に眠っていたそうです。

せっかくなので、柄を少しだけ描いて、簡単な付下げにすることになりました。




もとの着物の写真を撮り忘れたので、イメージだけ
こんな感じの色だったけれど、もうちょっと落ち着いた色

この地色の上から友禅の柄を入れると、かなりピンクが出てしまうので、
染屋さんに相談して、一度地色を抜くことにしました。

薄い地色ならそのまま柄を染めて、上から地色を変えて、
それは何度かしたことがあるのですが、色を抜いて白地に戻しての作業は初めて・・
とても勉強になりました。




地色は綺麗に抜けたのですが、
紋の墨と、落款の朱肉がそのまま抜けずに残ったこと。
薄くもならない。にじむこともない。

これを抜くのは、しみ抜きの専門家なのでしょうね。

前裾部分、しみをつけてベンジンで自宅手入れされたそうで、色が薄くなってしまったところが一か所あったのですが、
地色といっしょに綺麗に抜けると思ったのに、その部分だけ黄色く変色しました。

本当に難しいものです・・。

そして、いっしょに抜いた八掛(裏地)



 こちらは市販の裾ぼかしの八掛けですが、染料が違うのでしょう。
ハイドロではまったく色が抜けない・・・。

染料は難しい・・。

(さも自分で 作業したような表現でごめんなさい。色抜きは染屋さんにお願いしました。)



地色が抜けたところで、友禅の工程

柄のご希望は、「クリスマスローズ」
図案を描いて、見せてから、
下図・糸目糊・彩色・・





 前裾部分(おくみと前幅)

しみになって色が変色した部分は花を一輪足してしみを隠す・・

 



 後裾


 袖

 胸

クリスマスローズって、葉がもっと大きくて分厚い(いかつい)感じだけれど、少し小さめ繊細に・・


そして、地色が抜けなかった八掛は、手持ちの地模様入り生地で、

 左ワンポイント柄
右・・生地の地模様

八掛の生地とは違うけれど、柄の入った八掛は好きです。


現在、染屋さんに地色を染めに出しています。
染め上がりはまた1か月後ぐらい。

濃い地色が入ると雰囲気がまったく変わります。
綺麗に染まりますように・・

 

2014年11月20日木曜日

きじの香炉

先週、目が合って、
ついつい買ってしまった




 目が呼びかけてきて、
すっと伸びた尾のシルエットが誘う・・

こういうの、弱いんだなぁ・・




 今日の夕方、友人からもらった画像

友人の家に新しくやってきた子猫ちゃん
ふわっふわで、
頼りなくて
小さくて
ぬいぐるみみたい

こういうのも、弱いんだなぁ・・


2014年11月9日日曜日

白に白を重ねる  レース半襟

半襟の記事が続いていますが、
手持ちの白い半襟生地にレースを縫いつけてみました。

白い色に、質感や微妙な色の差のある白を重ねる。
遠くから見ればまったく目立たないのですが、ちょっと柄があって楽しい。







 正絹縮緬生地に綿レース

手持ちの薄手正絹だけれど、
絹と綿・・洗濯すると正絹の方が縮んでしまうなぁ
ちょっと失敗したかもしれない。




化繊の生地に薄く透けるレース

柄が見にくいですね
レースらしいかわいい柄です。
こちらは洗濯できそう
でも 化繊のつるんとした生地で、触った感じが冷たいな。


白い生地に白い絹糸で刺繍。
白い生地色に胡粉で彩色。
白×白に魅かれます。

2014年11月6日木曜日

半襟 「野菊」 「牡丹」



「 野菊」 白地



「牡丹」 白地


実際に着てみると、こんなにたくさん柄はいらないんです。
片方だけでいいし、半分に折って、実際に出るのはさらに半分ぐらい。

でも、ただ出るところだけに柄を描けば、小さい勢いのない柄になってしまって、
染めていてもつまらない。

表に出なくても、見て楽しければいいかな・・

半襟 「百合」 「百合とポピー」



 ピンク地色に百合柄

写真が綺麗に出なかった・・・


百合にポピー小花 白地

全体に黄色っぽく統一感を出して

 


半襟 「カトレア」



半襟を6枚作ったので、記録しておきます。
まずは、カトレア、

柄は同じだけれど、白地と、水色と

カトレアは、一番初めに半襟を作った時の柄です。
夏用のカトレア柄の帯を持っていて、それに合わせて襟元にみカトレアがあればいいかなぁと思い、半襟を染めました。

それから、半襟の面白さにはまり、
実際に襟につけてみて、ここにも柄が欲しいなぁとか、その都度形を変えて (微妙な差ですが)
少しずつまとまってきた気がします。

彩色もその時々で変わりますが・・