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2011年8月28日日曜日

ピンク地色 「菊」柄の振袖

  全体図


前柄アップ




着姿 


後姿 


27~8(?)年前に妹の成人式用に作った振袖です。
京都の友禅会社で彩色(柄に色をつける工程)のアルバイトを始めたばかりの頃でした。

京都の職人さんに下絵・糊置き(液体の染料がにじまないように柄の輪郭に糊を置いて防染する工程)を頼み、仕事が終わってから自宅で彩色した着物です。
京友禅らしく、左前柄の中心となる花に刺繍がほどこされています。
まとまりがなく、意図や主張もなくて下手ですね。でも、一生懸命さがあちこちに顔を出しています。
当時自分が一番いいと思って作った着物ですが、ボーイッシュ(死語?)な妹にとって、ピンクはきっと好みではなかったと思われます。
着る人のことを考えていなかったと反省する着物でもあります。(文句言わずに着てくれ感謝)

その後、何人か知人に着て頂き、今回、娘の友人が袖を通してくれました。
彼女はとても綺麗な女の子で、ピンク色が本当によく似合います。
着付けが終わった時に、美容師さんに「お人形さんみたい」と言われていました。私も思わず「わぁ、綺麗」って、歓声をあげていました。
似合う人に着てもらってなんて幸せな着物でしょう。

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