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2014年3月21日金曜日

振袖の彩色終了

 裾部分(伸子針に張った状態)



 前裾 柄のアップ


 後背裾 柄のアップ

3枚も写真載せてますが同じような感じですね

まだ柄の周りに糸目糊がついたまま、部分的に糊で伏せた所もあり、すっきりしていません。
これだけでは判りにくいです。


去年振袖を依頼され、下図にかなり苦戦しました。
依頼の指定は、真っ赤な地色で しっかり古典柄

下図を描いても描いてもうまくいかず、何度描き直しただろう。
時間かけて描きなおしても 、結局はじめに描いたものと大差なく、かなり落ち込みました。

真っ赤な地色に負けないように、柄色は派手目はっきりめの彩色で、色を入れながらも迷いの中。
彩色終了時もいいのかどうかよくわからない。

常に「強い赤」を意識しながら彩色したので 仕上がりはたぶん落ち着くとは思っています。

4月末ぐらいの染め上がりになりますが、出来上がったらこの彩色終了時と比較しますね。



真っ赤の地色ってなかなか染屋さんにお願いできなくて、ついでに人形用着物の試作も染めてもらうことにしました。
こちらは少しやわらかめ古典にポイントは芍薬。
牡丹は描きますが、芍薬は初めて
中心の花びらくしゃくしゃっと した感じが面白い。
薔薇のイングリッシュローズに 似ているな。

生地幅に袖2枚分とってさらにまだあまる 小さ~い


同時進行でドーンと大きいのとすごーく小さいのと、このギャップが楽しい。
まだ先になりますが、染め上がり、仕立て上がり楽しみです。


話題変わって

 一昨日、久しぶりに
木製家具・雑貨の店「つばきや」さんに行きました。

店の奥、小さな展示場で


「オモテとウラ ウラとオモテ」 森石おまり展が終了していました。

すみません。今何を展示しているのか知らなくて・・・。
17日に行ったら16日終了分の森石おまりさん展示がまだそのままで、見せてもらいました。


プロフィールの一部紹介

粘土でカタチを作り
越前和紙を貼り
絵つけ
→猫、こけマト(こけし+マトリョーシカ)
きのこやら イキモノ制作、干支も!


表情が可愛い~

おまりさんのブログ
「おまりんちの茶の間」http://omarinchi.exblog.jp/

2014年3月17日月曜日

「夜とコンクリート」

以前ブログで紹介しました町田洋さんの.新刊が出ました。

過去ブログ「惑星9の休日」
http://sorakara11.blogspot.jp/2013/10/blog-post_15.html



 「夜とコンクリート」
町田洋 著
祥伝社 刊


帯に初期作品集と書かれています
4話収録のうち最初の2話が2010年、残りの2話は、2013年8月と書き下ろしになっています。
どれもとても面白いのですが、最近の2話がすごくよかった。

使用されている紙が普通の漫画本より厚めで少し光沢があり、黒と白のバランスが綺麗。
細い線でデフォルメされた人物も、何故かなつかしい。



昔の漫画・・倉田江美さんを思い出してしまい、ついつい古い本を読み返しました。



 倉田江美 著
花とゆめコミックス 
白泉社 刊



やっぱり白と黒のバランスがいい


1979年・1981年・1983年刊になっていますね。30年以上前。
古いなぁ・・ 

古い本、もっといろいろあったはずだけれど・・・


町田洋さんの方がよりファンタジーで、絵柄も女の子が可愛いのですが・・



そうそう、「惑星9の休日」過去ブログでいっしょに紹介した、「足摺り水族館」のpanpanyaさん、今年の漫画大賞にたしかノミネートされていたはず・・

漫画も面白いですが、この人の書く文章、すっかりファンになってしまいました。

 panpanyaさんブログ「SURMICLUSSER」
 
 

2014年3月15日土曜日

アンティーク丸帯

古布で遊ぶのに、たまに古い着物や帯をオークションで安く手に入れます。

今回は丸帯
写真で見た感じ、柄が細かくて素敵そうだったので。

 仕立てを解くと丸帯なので生地幅が倍になります
昔の丸帯は表裏同じ織でどっしり重い



 柄をアップ
松・菊・桜・貝桶・扇面・ 亀甲・鶴などなど吉祥柄のオンパレード


 生地端の織屋さんマーク(?)


オークションの説明文によると、生地は人絹とのこと
だからかな、落札価格はすご~く安い。

到着した帯を見ると、

写真で想像した以上に緻密な織りで、古い絹のにおいがします。
それにとても手触りが柔らかくて手になじむ。
きっとこれ、人絹じゃなくて絹です。
人絹の知識が乏しいので断言はできませんが・・

少し古い感じはするけれど、どっしり重く存在感があって本当に素敵。
やっぱり柄がいい

遊びで使ってしまうのはもったいない。
洗い張りして、半分に裁断して、長さの短い分は別布を継いで、軽めの帯裏地をつけ、袋帯に仕立て直そう。
充分、留袖や訪問着・振袖 礼装用に使えるな。


「見て見て・・すごいいい帯でしょう」って、相方に自慢したら、
「うーん、渋いんじゃないの?」ってうすーい反応

かっこいいと思うんだけれどなぁ
 




2014年3月13日木曜日

桜草の花

2月に山野草好きのご近所からいただいた桜草が1週間ほど前やっと花をつけました。

1週間程前の写真
(金沢はもう雪が融けています)

栄養が悪いのか、手入れが悪いのか・・貧弱です。
葉もなかなか大きくならず色が悪い。


「もう咲き始めているよ。見においで」って言葉に甘えて、いただいたご近所さんちの桜草を見に行きました。






同じ桜草とは思えない。
葉っぱが綺麗な緑色で大きい。





 こちら、「雲竜桜草」の花
いただいたわが家の雲竜はまだつぼみ・・



 まだまだ3月、花がいっぱいには程遠いけれど、

 綺麗な侘助椿



 白のクリスマスローズ

 チョコレート色のクリスマスローズ

愛情たっぷり、栄養たっぷりで、どれもしっかりいい色に咲いています。

2014年3月11日火曜日

ちょっとの柄で すごくお洒落

余裕のない日々を過ごしていて、ブログも更新できていませんでした。

今日は名古屋からいらした素敵なお客様に会いました。


 はっきり写っていないのですが・・・

去年、ぜんまい紬の生地にワンポイントの柄(ひなげし)を染めました。
極端なワンポイント
前裾にも胸にも柄なし・・
後に少し。
左の前袖に少し。
これだけなんです。(少ない上に柄をださない彩色)
それに指定された地色が緑がかったすごく綺麗な黄色・・・
「ええっ、本当にこんなに少なくていいの? 蛍光色のような明るさ大丈夫?」



 仕上がった時に撮った写真・柄だけアップ
(色がでてない・・)

紬の生地、(特にぜんまい紬はぜんまいの茶色が横線になって入っているので、)
これだけ派手な色なのに染めあがりが明るいながら落ち着いたいい色になって驚いたものでした。

ほとんど色無地のように、色の組み合わせで 遊ぶことを意図した着物です。

そして、それを購入してくださったお客様がわざわざ着姿を見せてくださったのです。
これは作り手にはすごくすごくうれしい。
写真うまく撮れていないのですが、綺麗なピンク(ショッキングピンクっぽい色)の半襟に草履の台も同じピンク。
素描の帯にオレンジの帯締め・・。(手先をひだにした変わり結び)
八掛(裏地)はうすオレンジだったかなぁ。
振りから覗く長襦袢も素敵な柄入り・・

本当にお洒落で、うっとりしてしまいました。(ありがとうございます。感謝)

ごいっしょに来られたお客様もまたまたお洒落



 半襟と足袋の色が深いグリーン
帯の上からチラッと見える帯揚げが光沢のある深いエメラルドグリーン。
そして、帯が刺繍帯・・・
ベレー帽を綺麗に被って、
お二人の素敵なコーディネイトに、失礼ながらついついじぃっと見つめて、いろいろ質問してしまいました。
若い人は、すごくお洒落なんですよね。
そして、いろいろな決まりごとにとらわれることなく、楽しんでいる。
いいなぁ。いいなぁ。

そして、


この黄色い着物といっしょに染めたもう1枚。(去年の仕上がり時の写真)

 こちらも綺麗な薄めエメラルドグリーンに雪の結晶柄



 ちらっと目立たず、でも「柄があるんだよっ」って主張・・・
こういうのもいいな。


目立たないところのお洒落・・もう1枚。

 八掛にカトレア柄

水玉の地模様・光沢のあるパレス生地があったので、八掛用に薄いピンクに染めました。
その生地を 紫がかった紬の裏地に使っていただき、仕立てあがったお写真を送ってくださいました。(ご自分で着物仕立てられたんですよ)

裏地に少し表より明るい色が入るの 私大好きなんです。
歩くとちらっと見える柄 と色・・お洒落でしょっ・・
こんな風に生かしていただいて、こちらも本当に感謝。

ブログ更新できずにいる間にうれしい写真がたまっていました。