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2012年2月29日水曜日

4月展示のDM


4月末の展示用DMが出来ました。
とってもやわらかい感じです。(実物より?)
これから2ヶ月弱、どんな風に展示するか、じっくり考えたいと思っています。
(最近、考え始めると、思考停止してしまいがちなので、しっかりしなくっちゃ)

来週ぐらいから、配りたいと思っています。
DM希望される方は、お問い合わせ欄からご連絡下さい。
「行けないけれど、DMだけ欲しい」・・大歓迎です。



DMの人形が締めている帯ですが、以前に作った人形サイズの付け帯です。


銀の帯生地のはぎれがあったので、菊の柄を染めました。
初め、袋帯と同じように長く作っていたのですが、うまく結べなくて、本を見ながら作り帯に変えました。


今回の展示では、ミニチュア着物を実際に2体の人形に着せようと思っています。
それで、先週の日曜日に、傷んで締めれなくなった古い帯からもう1本付け帯を作りました。



初めて作った時よりも、ちょっとうまくできたかな。
古いくたびれた生地なので、やわらかく締めやすいかもしれません。
着せる着物に合うかな?

また、時々、展示に向けての途中経過をブログに載せていきますね。

2012年2月28日火曜日

3月の柄・小物のモチーフ 1

2月も明日で終わりですね。
まだ気温が低くて寒いのですが、日中青空が見えると気持ちいいです。

3回ぐらいに分けて、秋月洋子さんの「おでかけ着物歳時記」から、3月の柄をまとめます。


菜の花・土筆(つくし)・蝶・筍(たけのこ)・柳・蒲公英(たんぽぽ)・蕨(わらび)
春蘭(しゅんらん)・木蓮(もくれん)・山吹・八重桜

桃の節句にちなんで
雛人形・犬筥(いぬばこ)・桃の花・姉様人形・貝桶(かいおけ)・蛤(はまぐり)



菜の花
草絵 妣田圭子創作集 より


菜花  木村雨山 フジアート出版より

草絵 妣田圭子さんの貼り絵と、加賀友禅の人間国宝だった木村雨山さんの作品から、花の絵を借りてきます。

妣田圭子さんの本に関する以前の記事http://sorakara11.blogspot.com/2011/11/blog-post_20.html

木村雨山さんに関しては、こちらに詳しく載っていました。

3月の「桃の節句」では、                       
  桃の花とともに一緒に飾られることがある。      

菜の花の別名  「花菜」(はなな)  「菜花」(なばな)  「菜種}(なたね)                     
菜の花が咲く頃に降り続く雨を   ”菜種梅雨(なたねづゆ)”という。

花言葉は「豊かさ、財産」


土筆(つくし)


   正しくは「杉菜(すぎな)」の胞子茎(ほうしけい)というもので、「付子」とも書く。
      土筆(つくし)= 茶色の胞子茎。3月頃。          
      杉菜(すぎな)= 緑色の細い葉。4月頃。 


蒲公英(たんぽぽ)

          蒲公英に蝶



蕨(わらび) 


 早蕨

雨山さんの蕨の図柄は好きです。表情豊かですね。(うまく色が出ていませんが・・)
     
名前は「藁火(わらひ)」の意で、その色が焼いた藁に似ていることから               
また、「わら(茎)」「み(実)」の”わらみ”が変化したもので、食べられる茎、の意から、との説もある。

「石走る(いわばしる)  垂水(たるみ)の上の  早蕨(さわらび)の  萌え出づる春に  なりにけるかも」                (万葉集  志貴皇子(しきのみこ))        
早蕨 = 若芽の蕨(諸説あり) 

2012年2月26日日曜日

おみやげ

ここ数日、お土産をいただくことが多く、楽しませてもらっています。

 宮城県仙台の牛タン

冷凍で送られてきました。
けっこうたくさん入っている・・・。
綺麗な色。




 広島県のお土産
カキ大将と、紅葉饅頭

カキ大将の箱の中身

広島っていうと、紅葉饅頭に、牡蠣ですよね。
味付きで、真空パックになっていました。
生牡蠣も食べたいなぁ・・・なんて・・・
少し疲れ気味なので、甘い物がおいしい。

写真は撮らなかったのですが、静岡の煎茶もいただきました。
このお茶、少しぬるめのお湯で入れると、すごく甘くておいしいんです。

お土産は、やっぱり、うれしい。

2012年2月24日金曜日

プリムラ

今日、花屋さんに寄ってみると、チューリップや菜の花の切花が並んでいました。
鉢植えは、クリスマスローズに、チューリップ、プリムラ などなど・・・。
一足早く、春ですね。


花(つぼみ)をアップ


手土産にプリムラを買いました。
薔薇のつぼみかトルコ桔梗のつぼみのように、花びらが重なっています。

「プレゼントですか?」と聞かれて、何気なく「はい」と答えると、上の写真のように、とても綺麗にラッピングしてくれました。
なんだか得した気分。(プレゼントというほどじゃなかったけれど・・・)


プリムラは、西洋サクラソウで、園芸種です。
プリムラ・ポリアンサ


今日買った花は、調べてみると多分、プリムラ・ポリアンサだと思います。
花の形が右下の白い花に似ています。
この白花は別名 イングリッシュ・プリムラ。
花言葉が富貴・神秘な心

薄いサーモンピンクから紫っぽい色まで、たくさんの色がありました。(「無数に色ちがいのあるポリアンサ」)
形も一重や八重、大輪とさまざま。





さくら草

さくら草・・・ 可憐な花ですね。
西洋サクラソウのプリムラほど華やかではないけれど、こちらの方が素朴で好きだなぁ。
プリムラとは葉っぱの形がちょっと違います。 


我国は 草もさくらを 咲きにけり   小林一茶




2012年2月23日木曜日

縦縞の織柄にガマズミ  染帯3

染帯3本目です。

生地は、昨日のサルトリイバラと同じもの。
題材は、「ガマズミ」です。


太鼓柄


 帯を締めた時の太鼓柄のイメージ


 前柄


そして、コーディネイト



サルトリイバラと同時進行で作業を進めていて、彩色もほぼ同じ色を使っています。
柄も同じように実なので、似た感じになりました。
花にして、雰囲気の違ったものの方が良かったかなぁ。

2012年2月22日水曜日

縦縞の織柄にサルトリイバラ 染帯2

 生地

 糸目糊



途中でご紹介してきました、西陣織の縞柄生地です。

そして、仕上がりがこちら・・・。

その1 サルトリイバラ(別名 山帰来)
(2本違う柄で染めたので、まず1本目)

 太鼓柄


 帯を締めた時の太鼓柄イメージ


 前柄


そして、手持ちのコーディネート



金糸銀糸の光沢がなく、少しツルッとした生地(正絹)なので、紬や小紋などのお洒落着用名古屋帯です。

生地色が茶系で秋に合うかなと、「実」の柄にしました。
言われなければわからないと思いますが、縦縞に枝を這わせるように、縦に並べた構図にしています。

帯揚げや帯締めはそれなりにいろいろな色を持っていますが、こうして並べてみると、もっと違う色が欲しくなります。
特に赤系(くすんだ濃いめ臙脂色)の帯締めがあればいいなぁ。
1本持っているのですが、どこへ行ったのやら見当たりません。
濃い目深緑の帯揚げも欲しいかも・・・。

2012年2月21日火曜日

染帯 1

染帯が3本、仕上がりましたので、順番にアップします。

途中経過の記事
http://sorakara11.blogspot.com/2012/02/blog-post_08.html

その中から、今日は、3色の横段染め分け生地に、菊と桜柄


太鼓柄

帯を結んだ時の太鼓柄イメージ


 前柄


太鼓柄も前柄も大きめに描いています。
もともとの生地が、3色で織り分けられていたので、その横線を利用して、直線的に区切って、色遊びをしました。
菊や桜は、色を抑えて。
ほどよい光沢のある生地なので、なかなか色が出ないのですが、雰囲気はこんな感じです。


手持ちの帯揚げ・帯締めで、前の雰囲気をコーディネイト




いろいろと合わせていたら、どれがいいのか悪いのか、わけがわからなくなりました。
着物によって、楽しめそうです。

2012年2月20日月曜日

芥川賞


芥川賞の受賞作が文藝春秋の誌面に載ると、だいたい買います。
今回も、話題になっていたので、さっそく読んでみました。

何かにつけ、態度が取りざたされている田中慎弥さんの「共喰い」
先入観なく読むことはできないかも・・・。

でも、読後の感想は、「古い手法の小説」でした。
暗い情景描写が続き、ちょっとやり過ぎなんではと思いながら、そのうち、しつこいなぁ に・・・。
登場人物の心理を映す情景描写は嫌いではないのですが、これでもかと負の部分を強調させていて、重苦しい。(作者のねらいなんでしょうね)
いいのか悪いのか・・・、あんまり好きな小説ではないですね。
それでも、好き嫌い抜きにして、ぐいぐい読ませる存在感があります。
甘さもない。

円城 塔さんの「道化師の蝶」

難解だけれど、解釈しなくていい?
パズルを解いているような感覚。
だまし絵を小説にしたような・・・。

文章は短め簡潔でテンポ良く、相反するものが混在する不思議感。
「私」とは真逆の俯瞰的な視線で、どこかコミカルなタッチ。
要するに、よくわかりません。
でも、この不思議感や異質感、結構好きだったりして・・・。
もう一回読み返してみます。

両極端な作品が2作選ばれましたね。
どちらも、いいのか悪いのか、好きなのか嫌いなのか、わからない小説です。
この2作者の次回作、読むかなぁ?
最近は、あまり難しい文章読んでいないのと、後ろ向きな思考は生々しく感じられて疲れるので、少し軽めで明るいものがいいなぁ。




2012年2月19日日曜日

ろうけつ染の講習会

金沢市クラフト政策推進課(伝統工芸品産業の振興・援助)主催の加賀友禅技術振興研究所「ろうけつ染実技講演会」なる催しに参加しました。 ・・・肩書き長い・・・

京都の日本工芸会正会員・伝統工芸士の 吉田 喜八郎さんを講師に迎え、朝10時~4時30分ごろまで、ほぼ1日かけて、蝋の使い方を詳しく教えていただきました。

参加者は、加賀友禅の関係者、大半が作家さんです。
ろうけつ染を何らかの形で着物や友禅に使えないかと、みなかなり真剣で、質問も飛び交い、密度の濃い講演・実技でした。

講師の吉田さんも、とても丁寧で、技術を出し惜しみする事無く、誠実な物作りをする方です。
今日使った蝋・道具を少し紹介しますね。


上  パラフィン
下  HMワックス

蝋の種類は12種類以上、用途に応じて様々だそうです。
今回は、使いやすい組み合わせ、パラフィン : HMワックスが6 : 4の割合で溶かしていました。
パラフィンは少し透明感があって、はがれやすく、われやすい蝋です。
HMワックスは、白い蝋で、粘度があり、夏場はねばねばします。(精錬されていない黄色いHMワツクスもあるそうです)

防染力の強い蝋は、蝋伏せや堰出し(せきだし・・・柄のまわりを防染)に、
防染力の弱い蝋は、ろうけつ染の一手法である亀裂を入れたりするのに適しています。


 上  蝋を溶かしたホーロー鍋
下  吉田さん使用のてんぷら用鍋

参加者が使ったホーロー鍋には、十字に針金を渡してあり、この針金で蝋筆の先を整えるようになっています。
鍋底や側面に直接筆が触れると、温度が高くなっているので、筆先が焼けてしまい筆が使えなくなってしまいます。(細い線や細かい作業ができなくなります)

下は、電気屋さんで売っている電気式てんぷら鍋です。
ホーローよりも温度調節がし易く(冷めにくい)、ふた部分で筆先を整えられ、とても使いやすいらしいです。
どちらも、染織用器具ではありませんが、使い勝手がいいようにそれぞれ工夫していますね。


 吉田さんの彩色したカトレア図(見本)

茶色の部分は蝋伏せしています。(途中)
柄全部の上に蝋を置いて防染し、上から地色を染めます。


連筆

蝋ふぶき・まき蝋
この連筆に少し高温の蝋をつけて、ガラス棒をトントンとたたいて、筆についた蝋を細かいしぶきにして生地に撒きます。
綺麗に広く均一に撒けるように、筆の先を少し焼いてちりちりにしたり、まとめた筆全体を山型の曲線をつけたり、工夫されています。


蝋はおもしろいですね。
でも、終わってから、しっかり髪に蝋の臭いがついていました。
なんとなく、手も顔もつるっとしているし・・・・。

蝋を使うと部屋がつるっつるっになりそう。

2012年2月17日金曜日

またまた雪ネタで・・・・

昨日までの数日、雪が降らず、道路の雪・歩道の雪もずいぶんましになりました。なのに・・・・。
今朝は、またまた白くなっていました。

降り始め初日の朝は、やっぱりふわふわで、憂鬱になりながらも綺麗。
朝の7時・8時ごろまでは、木々も真っ白。
ほんの1時間ほどの違いで、9時過ぎると、ふんわり積もった雪が落ちて、人や車の動きとともに、地面が固められていきます。

いつも、朝一の雪を写真に収めようと思うのに、朝は忙しくて、落ち着いた頃には、ふわふわ感も、白さも違っています。




やっぱり、真っ白の綺麗さは出ませんね。
北陸では、当たり前すぎて、ちっともめずらしくないふわふわですが・・・。
今も吹雪いているので、明日からは、綺麗なんて言っている余裕がなくなるね。



 おまけ画像

以前紹介した、ポムデパンの、菓子パン(左)とナッツ・レーズン入りライ麦パン

ここのフルーツがのったパン、カスタードクリームがすごくおいしくて、甘い物好きにはたまりません。
ふんだんにナッツやドライフルーツの入った、固めライ麦パンも噛むほどに味が出て、美味。


2012年2月16日木曜日

バングラ豆

 バングラ豆




東京のお土産に「バングラ豆」のドライフラワー(?って言うのか、乾燥しきった豆)をもらいました。
写真で見ても大きさがよくわからないでしょうが、直径約5cm。
黒くピカッと光沢のあるつるっとした感触です。(碁石みたいな・・)
さっそく、玄関に飾ると丸い形が存在感あって、すごくおもしろい!
でも、猫の好奇心を誘ったか、さっそく手(前足)で転がしていました。

バングラ豆って、どんなのか調べると、こんな画像が・・・。
http://instagr.am/p/EI7pF/
本当にこんなの? それとも、この写真が特殊な大きさ?


この豆を購入したお店、Le Midi
http://lemidi-jp.com/

不思議な古道具や、なにやら可愛い写真の豆-木の実
おもしろそうなちょっとわくわく感あるお店ですね。


2012年2月15日水曜日

ブータンの織物

トルコの柄を探していて、「染織の美」を見ていたら、ブータンの織物の柄が出ていました。
国王夫妻が来日された時に載せれば、タイムリーな話題だったでしょうね。
かなり遅い・・・。



 キシュン
ポンチョやチュニックスタイルの古代の衣服



ノショム
伝統的なキラ(女性服の通称で、織られた場所・デザイン・色などによって、約25種に分類できる)で古いスタイル


 左 プゥブ
虹または連続虹色三角の意味。
ドージィと共に用いられることが多い。ドージィ=プゥブ模様。
キラに使われることが多い。

中 ドラミー
仏教の永遠なる絆を表す。
チベット仏教の古典的図柄。

右 ユドゥラン
卍模様。
4本の道が出会うところを表し、その交差点は神聖な場所。
交差点を中心に宇宙の力のバランスが均等に保たれている。
王座に掛ける布(ティケップ)に用いられる。


 左 シングロー
木の精(命)を表す模様。
王族・高貴な貴族の服に使われる。

中 木の精と人間と鳥
木の精(シングローとは違う柄)の中に人間が描かれ、その上に鳥が乗っている模様。

右 ペンペンマ
八角の星と蝶を表す。


上 テラポチェ 
中国の壁という意味。
中国の絹の刺繍模様からきた。
キラによく用いられる。

下 ドージィ
仏教の力を表す稲妻模様。

さわやかな笑顔と共に、鮮やかな色の民族衣装をまとったブータン国王夫妻の姿は、堂々とされていました。
日本の民族衣装である着物は、残念ながら、外国で政治家が着ることはあまりありません。
自国の文化をもう少し大切にして欲しいなぁ。(ついでに伝統工芸をもう少し保護して欲しいけれど、余裕ないですね)

参考  「染織の美26」 京都書院