今日は本棚から、「楽園幻想」 堀文子 画 吉行和子 文 (1997年発行 講談社アートルピナス) を読み返していました。
堀 文子 1918年生まれ 日本画家 本発行当時79歳
吉行和子 1935年生まれ 女優 小説家吉行淳之介は兄 エッセイも書く 本発行当時62歳
「イグアナのすむ神殿」(部分図)
会話
「どちらへ?」
「ちょっと地球のはてまで」
「ほう、そりゃまた大胆な」
「ええ、大胆が不足してきたんでね、
このへんで補給しとかなきゃって思って」
「なるほど。それは、いいお考えで。
じゃ、行ってらっしゃい」
「はい、行ってきます」
(著作権のことがちょっとわからないので、ブログに載せてよかったのか・・・。
絵は全体を載せないで部分図です。)
文というより、詩ですね。
何度読んでも、この詩には力づけられます。
なんでもかんでも大胆であればいいというわけではありませんが、私個人に関しては、前にやさしく押してくれますね。
作者たちの年齢で、こんな文章と絵が出てくるんですよ。素敵だなぁ。
こんな風に年をとりたいと思っていましたが、無理ですね。
堀文子さんのこの絵をまねして、子供といっしょに紙粘土でイグアナを作りました。
もう、10年以上前ですね。玄関に置きっぱなしです。
「朱い花と朱い鳥」(部分図)
朱い幹
私、ここにいます
あなたが捜しに来て
私の前に立ち止まったとしても
決して気がつかないでしょう
だって私は、朱い幹になって
小鳥たちと遊んでいるのですから
最近読むのは、着物の本と推理小説ばかりで、勉強不足。
古い本ばかり紹介していますね。
本屋さんを覗いてみても、私の情報不足か、素敵な本にめぐりあえません。
視野を広げて、アンテナ張って、頭を柔軟にしていたいものです。
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