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2011年9月16日金曜日

伝統証紙と落款について

加賀友禅 伝統証紙
(下は生地に貼られていた大島紬の証紙です)


昨日、私の着物に上記証紙を貼りに、加賀染振興協会(通称友禅会館)に行ってきました。

まず、申請書等書類を記入し、検査員に作品を見せて検査してもらい、合格したら検査員に上記証紙を貼っていただき、赤い割り印を押してもらいます。
たったこれだけの作業なのに、なんとなく緊張してしまいます。

商社から依頼された商品に関しては、まとめて商社の担当者が検査会場に持って行ってくれます。
個人で作った品物に関しては、振興協会組合員ならだれでも、月1回決まった日時に検査を受けることが出来ます。



伝統証紙並びに落款の定義については、振興協会のホームページをご覧下さい。




今日は、証紙と落款についての私なりの意見を書きたいと思います。


本加賀友禅の着物には、ほとんどトップ写真の証紙が貼られています。
お客様はこの証紙を信頼して、着物を買われると思います。


ところで、加賀友禅の作家さんって、何でしょう?
上記振興組合のホームページにも明記されていますが、加賀染振興協会に加入し、落款登録をして活動をしている作家さんのことです。



落款名簿です
(加賀染振興協会に行った時に新しいものを買ってきました)


 
振興協会に加入せずに、染色家としての肩書き(加賀友禅作家ではなくて)のみで活動する作家さんもいます。
振興協会に以前加入していて、脱会された方もいます。
その方たちは、金色の小さな伝統証紙を貼ることはできても、ピンクの大きな証紙を貼ることはできません。
ピンクの大きな証紙は振興協会が発行する証紙だから加入しない者は資格がないのです。

証紙の貼られた品物は間違いなく加賀友禅作家が作った本物です。
けれども、証紙の貼られていない品物の中にも本当にいい着物があります。

加賀友禅作家さんが作っているからといって、
時間をかけて一生懸命に作っていても思う通りにできないこともあります。
質のいい生地を使っていてもデザイン感覚が古いこともあります。
力を入れすぎて、着姿があまりよくないこともあります。

加賀友禅作家を批判しているわけではありません。
一友禅作家として、いい着物ってどんな着物だろうと、日々考え制作していますが作るもの全部が納得いく品物とは限らないと言いたいのです。

買われる方は、証紙は品質保証程度に考えて、本当に御自分に似合う着物を選び、いつまでも長く好きでいていただける商品を購入して欲しいなぁと思います。


ちなみに、証紙が貼ってある着物は、加賀友禅の作家さんが作られた本物ですが、加賀友禅の作家さんが作った着物すべてに証紙が貼ってあるわけではありません。

生地の問題で、証紙を貼る条件に絹100%とあります。
変わり織り生地で、綿糸と絹糸が混じった生地の場合、どんなに質のいい生地でも、作家さんが作っても、証紙を貼ることができません。

私の場合、箪笥に眠る生地を使用する場合も、証紙を貼らないことがあります。
昔の生地は短めで、証紙を貼る部分10cmの長さを生かしたい時などです。

証紙の有無は大事ですが、参考程度に考えられるのがベストだと思います。(個人的な意見で一般的加賀友禅作家の意見ではありません。)

なお、落款は作家のサインですので、証紙の有無に関わらず、私は入れるようにしています。

今日は少し文章が散漫で要点を得ていませんね。
わかりにくい文章ですみません。

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