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2012年9月26日水曜日

着物の寸法

今日の話題はちょっと専門的な言葉が出てくるので、着物好きでない人にはわかりずらいかもしれません。申し訳ありません。

少し前に寸法直しを頼んでいた着物が出来上がってきました。
私には派手で、もう着ない着物を娘用に寸法直ししました。
私は身長163cmで大柄ですが、娘は157cm痩せています。
娘だけでなくて、誰でも着れるように平均的な寸法(少し大きめ)のまま直さずにいたのですが、娘には大きすぎて、とても着せにくい。
それで、思い切って寸法を合わせて仕立て直したのです。

最近の普通は、前巾6寸5分 後幅8寸 裄1尺7寸5分~1尺8寸です。
昔のアンティーク着物などでよくある標準寸法は、前巾6寸、後幅7寸5分、裄1尺6寸5分~1尺7寸。

着物の名称は以前ブログで説明しました。参考にして下さい。
http://sorakara11.blogspot.jp/2011/09/2_17.html

娘の寸法は前巾・後巾は昔サイズでピッタリなんですよね。裄は1尺7寸~1尺7寸5分。
前巾で、だいたい2cm、後巾で2cm、裄は4cm程違います。
結構差がありますね。


この着物の仕立て直しとは別にお仕事で、今日はもう一件、着物の寸法の確認する電話がありました。

だいぶ前に作った総柄の訪問着の依頼がありまして、その仮絵羽の寸法をどうするかの電話です。
訪問着は、柄がつながっているので、白生地に下絵を描く前に、仮絵羽(下縫い)にします。(柄を合わせるために)
つまり、白生地を着物の寸法に裁断して、着物の形に先に縫います。
そして、着物状態の生地に下絵を描いていきます。

この仮絵羽の寸法ですが、
私がお弟子さんだった頃(20年以上前)は、身丈4尺6寸5分裁ち切り。裄1尺7寸5分仕上がり。でした。
それが、少ししてから、身丈4尺7寸裁ち切り。裄1尺7寸5分だったり、1尺8寸だったり。
今回は、身丈4尺8寸裁ち切り。裄1尺8寸。
どんどん大きくなっています。4cmも長くなっています。(身長178cmぐらいまで対応)

もちろん、大きな人ばかりではないのですが、きっと、若い人の身長が伸びているのでしょうね。
小さい人は縫いこんで対応ができるけれど、大きな人は短い身丈では対応できなくて別注になるからでしょう。

着物の寸法は洋服ほどぴったりでなくても対応できますが、実際にぴったり合う寸法をみつけるのは、ひとそれぞれに体型も違うので、難しいです。










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