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2012年8月10日金曜日

8月の柄 モチーフ小物  その2

立秋を過ぎてから、まだ残暑は厳しいものの、朝晩が少し涼しくなってきました。
ちょっと夏バテ気味だったので、熱帯夜から解放されるのはありがたいです。

少し時間が空きましたが、8月のモチーフの残りをまとめます。

秋の七草

「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえし また藤袴 あさがほの花」
山上憶良(万葉集)

「尾花」はススキで、「あさがほの花」は桔梗です。

秋草模様・・・秋の草花の総称
秋の七草に朝顔・竜胆・菊などを加えた中から数種を自由に取り合わせ、「月」・「虫籠」・「露」等を組み合わせて用いる。


萩(はぎ)

萩は山野に自生し、紅紫色や白の小さい花をたくさんつける。
「萩」といえば、山萩をさす。
秋草模様の中に入ると秋に使い、萩だけでは、夏物になる。(8月の模様)


開花時期は、 6月中頃~10月
花は豆のような蝶形花。

秋の十五夜(満月の夜)にススキやお団子といっしょに縁側に置いてお供えする。
あんこもちの「おはぎ」と「ぼたもち」は同じもので、春のお彼岸に供える時は「牡丹」の花にちなんで、「ぼたもち」と呼び、秋のお彼岸に供えるときは「萩」の花にちなんで「おはぎ」と呼ぶ。

別名・・・「庭見草(にわみぐさ)」 「野守草(のもりぐさ)」 「初見草(はつみぐさ)」

花言葉・・・柔軟な精神


尾花(おばな)・・薄(すすき)


薄(すすき)は、「芒」とも書く。
夏から秋にかけて、欠かせない模様。

別名
「尾花(おばな)」 ・・穂が出たものを尾花という。花穂が獣の尾に似ていることから。
「茅(かや)」・・・ 民家の茅葺き屋根(かやぶきやね)は、 薄などの茎や葉を用いて 葺(ふ)いた屋根。

花言葉は「心が通じる」


撫子(なでしこ)


鎌倉時代頃より調度や衣服に使われてきた。

開花時期、 6月~8月
縁がこまかく切れ込む。

「河原撫子(かわらなでしこ)」・・河原に生えるとは限らないず、野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原・・。

中国から平安時代に渡来した、 唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、 在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。


・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子) 「貞節」(河原撫子)



桔梗(ききょう)

開花時期は、 6月~8月中頃

紫または白の、美しい花。
昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れられる。
江戸城には「ききょうの間」や 「桔梗門」の名前がある。
花言葉は「清楚、気品」(桔梗)



蜻蛉(とんぼ)

日本の古名を「秋津島(あきつしま)」という。・・・蜻蛉の古名が秋津・・・
蜻蛉は、古くから身近な生物として親しまれる。
別名を「勝虫(かちむし)」と言い、前にしか進まないところから「不退転の精神」を表すとして武家に好まれ、武具に描かれたり家紋に用いられたりした。

「蜻蛉絣(とんぼがすり)」
絣柄のひとつで、蜻蛉の姿をそのまま、または小さく簡潔に図案化して織り出したもの。
明治に入ってからは寝具の柄にも使われる。
久留米絣などに使われる。

玉虫(たまむし)
玉虫の翅は見る角度によっと輝きや色が変化し、いつまでも退色しないことから調度や装飾品などに用いられた。
玉虫の翅を箪笥や長持に入れておくと、衣装が増えるという言い伝えがある。

天道虫(てんとうむし)
別名・・「瓢虫」 「紅娘」

蝙蝠(こうもり)
蝙蝠の蝙の字が「福」に通じることから、吉祥文。
西洋ではドラキュラとイソップの影響で悪い印象があるが、東洋では吉報を運ぶ動物。

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