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2011年11月24日木曜日

雪の結晶文様 水の文様

今日は朝からあられが降っていました。
窓や地面をビシバシたたく音は思いの外大きいです。
金沢に来てはじめての年、初冬の雷には驚きました。
「梅雨でもないのに、冬に雷?」
すぐに慣れてしまって、この季節の雷に「ああ本格的に冬がくるなぁ」と憂鬱になるこの頃です。

今日は雪の結晶模様と水の模様について書きたいと思います。


雪の文様

 雪華模様(せっかもよう)


左  色絵雪華文皿
右  雪華文蒔絵硯箱(江戸後期、安藤信正愛用)

雑誌のスクラップです。
何の雑誌でいつのものかわかりません。
気になる物はスクラップする癖がありまして、何でも適当に切り抜くのですが、後で見れば何が気に入ったのか忘れていることも多いです。
雪の結晶は綺麗ですね。
お皿は中央にちょっとだけ冬のお料理を置けばおいしそうだなぁ。とか、
この硯箱欲しい。とか・・・。
こんな美しい物に囲まれてみたい。とか・・・。



雪の結晶に魅かれて平成14年に作った着物です。
地色は青系統のグレーになっていますが、もう少し素鼠です。柄の色も飛んでしまってぼけていますね。
もう写真しか残っていないので、着物細部の記憶もあいまいですが、雪の結晶は評判悪かったことだけ執拗に記憶しています。


水の文様

 細渦(スクラップより)

渦巻文(うずまきもん)

幾重にも巻いた曲線模様。
古くから世界各地で使われ、染織にも多く見られます。
能の流派のひとつ、観世家の定式文様である観世水はよく知られています。
小紋にも渦巻模様があり、江戸時代の歌舞伎役者、市村亀蔵が着た亀蔵小紋は、そのひとつです。



 変わり観世水(かわりかんぜみず) スクラップより


観世水(かんぜみず)

能楽の流派のひとつ、観世流の観世太夫が定式文様として使ったところから、名づけられた水模様です。
謡本の表紙、装束、扇面などはもちろん、格調ある古典文様として、染織に広く用いられています。
ほかに白生地の地紋や、帯地として使われています。



遠波 (スクラップより)

模様の説明は、「きもの文様図鑑」 婦人画報社刊 参考

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Google画像検索から飛んできました。
雪の結晶の着物、とっても素敵ですね。欲しくなりました。
評判がよろしくなかった…?のが不思議です。

宮腰 一恵 さんのコメント...

匿名さん

コメントありがとうございます。
評判よくなかった理由は、雪の結晶柄が多すぎて、地色に対して白が出過ぎたからかなぁと思っています。
季節感があり過ぎも、梅の柄が大きいのも、着にくいかもしれません。
ずいぶん前に作ったもので、着る人の年代とか、考えが足りないですね。
でも、その時々で思い入れがあって、逆に今はこんな勢いある感じのもの作れないなぁ。
どちらがいいとかはないかもしれませんが・・。

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