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2011年10月13日木曜日

源氏香柄の袋帯



何年か前に、オークションストアで、源氏香柄の唐織袋帯を買いました。
手持ちの着物に合う白地の帯を探していてみつけたもので、高い帯ではなかったのですが柄がとても気に入り何度か使用しました。



義妹が着用した時の写真です。
モノトーンの帯ですが、あまり着物を選ばず使い勝手がいいです。


古典柄なのに古さを感じさせない源氏香柄に魅せられて、着物も数枚作りました。

源氏香は、とてもシンプルな形をしていますが、まっすぐな直線は形をとるのが見た目よりも難しいです。
伸子針で生地を引っ張って、染めをすすめていると、生地が伸びたりゆがんだりして、柄そのものにゆがみが出ます。
生地のゆがみは最後の湯のしでまっすぐに伸びますが、柄は場所によってはゆがみが残ってしまいます。
単純な直線ほど、このゆがみが強調されるみたいです。




香の図


源氏香(げんじこう)

香合わせに用いる符号を文様化したもの。
竪5本の線のつなぎ方をいろいろ変化させて、52の組み合わせを作り、それぞれに源氏物語の巻名を当てたものですが、桐壺と夢の浮橋の巻は、ありません。
晴着や帯などに、よく用いられるみごとな意匠です。

「きもの文様図鑑」 婦人画報社刊 より



源氏物語各巻の簡単な説明文が書かれたページを見つけました。参考までに



源氏物語は訳本を読んだことがありますが、巻名を見ても話の内容がすぐに出てきません。
枕草子の方が好き? 源氏物語の方が好き?
そんな会話もしたことがありました。
私はどうも恋愛物(古典でこの表現は変かな)は苦手なので、源氏の風流さ繊細さはちょっと・・・。
でも、香合わせの符号を源氏に重ねて、物語の余韻に浸るのは素敵ですね。
竪5本のみでできる形も飽きません。
何度見てもすごいデザインだと思います。

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