左前柄
柄のアップ
生地に付いていた結城紬証紙
先に染まっていた肌色の上に紫色を染める
生地の裏
地色の染料が柄ににじんだ失敗例
結城紬
もともとは「肌色」に染まっていた「いしげ産結城紬」生地です。
このまま仕立てれば春用のやわらかい優しい地色の紬になったのですが、薄い地色だったので、もう少し色を足したくて、生地色の上から野茨の柄を描き、紫色に染めました。
地色は「竜胆色(りんどういろ)」です。
とても素敵な色に染まったのですが、染屋さんの失敗で、裏に染料の地色がまわってしまいました。
おそらく、「地染め」前の「地入れ」(染料のにじみを抑えることと、染料の生地定着をよくする作業)が弱かったのが原因です。
ちょっと専門的な説明で一般の方にはわかりませんね。すみません。
1枚目2枚目の写真のように、表地にはほとんどでていないので、裏生地をつけ仕立てて着る分には問題ありませんが、裏の状態がひどいので、商品にはなりません。
やっぱり残念ですね。
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