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2015年10月2日金曜日

打掛の彩色終了

ずっと集中して制作していた打掛の彩色が今日やっと終了しました。


 裾の牡丹


 上前の牡丹柄アップ





 袖 前と後

最近、振袖の柄が牡丹ばかりです。
牡丹の形がうまく描けなくて、次はもっと綺麗な形をと繰り返しているのですが、変わらないかなぁ。
今回はちょっとましな気がしますが・・。

打掛の柄を何にするか・・
縁起のいい吉祥柄となると、花は牡丹に梅・・ 鳥はオシドリに鶴・・ 
当初はその予定が、

春、咲き終わった梅の木をスケッチに行くと剪定された後で、
その時ちょっとだけ咲いていた桃の花がかわいくて、
梅じゃなくても桃でもいいかなっ?

なんとなく、桃の木に野鳥似合うなぁって、
鶴やオシドリはどこへ行ってしまったのか・・

裾と袖の下方に牡丹をあしらって、牡丹の上の方、肩・胸は桃の木を咲かせました。
野鳥を5~6種類 (どっちだっただろう) メジロ・ウグイス・ムクドリ・ヤマガラ・ホオジロ5種類かな

画面が大きすぎて、全体がとらえられない。
桃の彩色写真も撮り忘れたなぁ・・

まだまだ先になりますが、染め上って、仕立てあがった時に全体像がわかると思うので、
それまでのお楽しみ。


後先になりますが、下絵の状態写真もアップ

下図・下絵の状態は、画面が大きすぎて、まったく何が何かわからない。
記録の意味で画像をアップしようと思っていたのですが、
あまり意味ない気がしてやめました。
撮っていた写真を今載せておきますね。

 上前

 背 肩の桃・メジロ


 袖


胸・衿

そうそう、彩色途中で、「繰越」のことを調べていて、
和裁のホームページを読んでいて気付いたこと。

「打掛は、「共衿(掛衿)」をつけてはいけない」って書かれてありました。
着物は、衿部分が 一番汚れやすいので、汚れた時に外せるように、下の地衿(主衿)と交換できるように、共衿をつけています。
打掛は、2度着ることがないようにという意味で、死装束の経帷子は2度はないという意味で、どちらも絶対共衿をつけて仕立ててはいけない。らしいです。

知らなかった・・・

下絵羽の仮縫いで普通に着物と同じ感覚で衿(上記写真)をつけてもらってしまった。
下絵羽屋さんも 知らなかったんだろうな・・

彩色途中で知ったので、
あわてて地衿部分にも胸から衿に繋がる柄を描き足しました。
地色を染めに出す前でよかったぁ・・

でも、でも、
その後、花嫁衣裳の雑誌を見てみると、
打掛に共衿のついたもの、結構たくさん載っていました。 
貸衣装はやっぱり衿が汚れるからかしら???
私と同じように、知らずに仕立てているのかしら???

着物を作る仕事をしていても、着物について知らないことが多くて、
いろいろな人に聞いてみても「わからない」って答えが多いです。
これからどんどん、着物の知識を知っている人が少なくなるんだろうな。
 


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