2ヶ月程前(時間感覚がずれているので大体そのぐらい前)、どうしても欲しくて、オークションで着物と帯を落札しました。
着物は今自分の寸法用に仕立て直しに出しているので、今日は帯を紹介します。
落札した時、紹介したかなぁ。(記憶があいまいなので重複していたらすみません)
太鼓柄
前柄
白地の塩瀬、名古屋帯です。
染めの着物や帯は、自分で染めることができるので、オークション等で買うことはほとんどありません。
でも時々、色の組み合わせやデザインなどの参考に買わないけれど覗いています。
そんな中で見つけたのがこの染帯と、同一作者のサインのある着物。
帯はスイートピーかなぁ、ちょっとわかりませんが、小さい写真が目に付いて、柄も配置も気になって気になって・・・。
これ、実物観てみたい。逃したら後悔するかもと、かなり強気でがんばりました。(お金が山ほどあればドキドキしなくて済むのですが・・・貧乏人なので・・・)
手に入れることができて、品物を観て、本当に無理してよかったと感激しました。
娘に「これ、いいでしょう・・」って見せびらかすと、
「お母さんが作ったカトレアの帯に雰囲気似ているよぉ」
その後、
「でも、お母さんのより、すっきりしてシャープでいい感じ・・」(どうせ・・・)
ちなみに私のカトレア帯
(実物の色はもう少し落ち着いた色ですが・・)
確かに並べるんじゃなかったかも・・・
さて、この帯の作者の「ちづ」さんですが、勝手に「楠目ちづ」さんに違いないと思っています。
スクラップ帳を見ると、また同じ物をスクラップしている。とか、同じページをコピーしているとか、よく、よく、あります。
10年以上前(もしかして20年ぐらい前)の着物雑誌「きものサロン」で何度も重複してスクラップしている「楠目ちづ」さんの着物。
彼女がどういう方か詳しくはわかりませんが、切り抜いたページによると、
いけばなの先生で、「むらさき会」という独自の流派を作られたようです。
お手紙に自作の押し花をさり気なく添えるそう。
その押し花に感動した方がたくさんいて、その一人デパートの呉服担当者がその押し花を模して着物を作らせ、「楠目ちづ」の着物としたらしい。(着物のデザインと色の指定・監修を楠目ちづさんがした着物)
着物サロンのスクラップより
線描き(押し花の形を線のみで表現)
染めや線で表現したり、刺繍で表現したり
ちづさんの押し花
そして、活けられた花
昔、何度も目に留まり、今、20年近くたって、先入観なしにやっぱり目に留まる。
「好き」って、こんなものかもしれません。
ちなみに、着物には「三越」のタグがついていました。