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2015年2月20日金曜日

クリスマスローズの付下げ  仕立て上がりと着姿


ピンクの色無地の着物を染めかえた「クリスマスローズ」の着物が仕立て上がりました。

過去ブログ  http://sorakara11.blogspot.jp/2014/11/blog-post_21.html


 全体


 前部分


 裾のアップ


 前 胸から左前袖


昨日、仕立て上がった着物を納めに行ってきました。

すごくうれしいことに、その場で袖を通して着姿を見せてもらいました。
ご本人の了解を得ているので、顔を出して写真載せますね。




 前姿

後姿


その場でサッと着てしまう
そんな着なれた姿にワクワクして

ついついお持ちの帯締めなどいろいろ替えて
遊んでしまいました・・
 

左・・・金糸入り水色とピンクの帯締めで
ちょっとフォーマル感アップ
右・・・濃い紫系臙脂色で上下に細く水色の縁取りとダイヤ柄
濃い色なのでキュッとしまってお洒落感アップ


人の箪笥の中って楽しい・・
いろいろ着物や帯を見せていただいて、
こっちがいいんじゃない? とか
これいいなぁ とか  
着物話に長時間お邪魔してしまいました。

それにしても、
見ていいなと思う色と、着ていいなと思う色と、ずいぶん違います。
洋服ではちょっと着れない派手な色も、着物にすると「あれっ」と思うぐらい違和感なく似合ったりする。
(彼女は、若い頃のピンクの着物が普通に似合うんです)

地味過ぎるんじゃない?って思える地色も帯や襟で粋になる。

作り手がこだわっている微妙な差なんて吹き飛ばしてしまうぐらい、
着物ってなんでもありなんじゃないかなと思いました。


Fさん、楽しい一日ありがとうございました。





2014年3月11日火曜日

ちょっとの柄で すごくお洒落

余裕のない日々を過ごしていて、ブログも更新できていませんでした。

今日は名古屋からいらした素敵なお客様に会いました。


 はっきり写っていないのですが・・・

去年、ぜんまい紬の生地にワンポイントの柄(ひなげし)を染めました。
極端なワンポイント
前裾にも胸にも柄なし・・
後に少し。
左の前袖に少し。
これだけなんです。(少ない上に柄をださない彩色)
それに指定された地色が緑がかったすごく綺麗な黄色・・・
「ええっ、本当にこんなに少なくていいの? 蛍光色のような明るさ大丈夫?」



 仕上がった時に撮った写真・柄だけアップ
(色がでてない・・)

紬の生地、(特にぜんまい紬はぜんまいの茶色が横線になって入っているので、)
これだけ派手な色なのに染めあがりが明るいながら落ち着いたいい色になって驚いたものでした。

ほとんど色無地のように、色の組み合わせで 遊ぶことを意図した着物です。

そして、それを購入してくださったお客様がわざわざ着姿を見せてくださったのです。
これは作り手にはすごくすごくうれしい。
写真うまく撮れていないのですが、綺麗なピンク(ショッキングピンクっぽい色)の半襟に草履の台も同じピンク。
素描の帯にオレンジの帯締め・・。(手先をひだにした変わり結び)
八掛(裏地)はうすオレンジだったかなぁ。
振りから覗く長襦袢も素敵な柄入り・・

本当にお洒落で、うっとりしてしまいました。(ありがとうございます。感謝)

ごいっしょに来られたお客様もまたまたお洒落



 半襟と足袋の色が深いグリーン
帯の上からチラッと見える帯揚げが光沢のある深いエメラルドグリーン。
そして、帯が刺繍帯・・・
ベレー帽を綺麗に被って、
お二人の素敵なコーディネイトに、失礼ながらついついじぃっと見つめて、いろいろ質問してしまいました。
若い人は、すごくお洒落なんですよね。
そして、いろいろな決まりごとにとらわれることなく、楽しんでいる。
いいなぁ。いいなぁ。

そして、


この黄色い着物といっしょに染めたもう1枚。(去年の仕上がり時の写真)

 こちらも綺麗な薄めエメラルドグリーンに雪の結晶柄



 ちらっと目立たず、でも「柄があるんだよっ」って主張・・・
こういうのもいいな。


目立たないところのお洒落・・もう1枚。

 八掛にカトレア柄

水玉の地模様・光沢のあるパレス生地があったので、八掛用に薄いピンクに染めました。
その生地を 紫がかった紬の裏地に使っていただき、仕立てあがったお写真を送ってくださいました。(ご自分で着物仕立てられたんですよ)

裏地に少し表より明るい色が入るの 私大好きなんです。
歩くとちらっと見える柄 と色・・お洒落でしょっ・・
こんな風に生かしていただいて、こちらも本当に感謝。

ブログ更新できずにいる間にうれしい写真がたまっていました。
 

2012年3月17日土曜日

結城紬の着物

以前ご紹介しました、地染め失敗の結城紬付下げを、仕立てました。

過去記事
http://sorakara11.blogspot.jp/2011/09/blog-post_19.html



地色がとても微妙な紫で、画像調節しても色が出ません。
もう少し赤みの色です。
しっかり水をくぐらせた生地で、とても柔らかく仕上がっています。

柄の裏側に地色が回ってしまったので難物ですが、仕立ててしまえばまったくわかりません。

着物って不思議で、生地の反物状態よりも、仮絵羽(仮縫い仕立て)状態の方が素敵で、仮絵羽よりも裏地をつけて着物に縫いあがった状態の方がもっと素敵。
そして、仕立て上がり状態も、実際に身にまとってみると、また表情が変わります。
さらに、帯・小物をのせて、変化をつけて・・・。





手持ちの帯・染め上がった染帯で白っぽいものをのせてみました。
ちょっと合ってないかなぁ。
ピンク系の方が合うかな?

着姿と組み合わせをもっとしっかり考えて、ボディーに着せて展示するのもいいかも。

2011年12月13日火曜日

有栖川模様の付下げ訪問着



有栖川模様の付下げ訪問着(柄が少なめの訪問着)が染め上がってきました。
反物状態で、柄の続き具合は、上の写真ではわかりませんが、雰囲気だけこんな感じです。
やっぱり微妙な色がでないのが残念ですね。
絹の生地は横に寝かせて見るのと、着た時のようにまっすぐ立てて見るのでは、生地の光沢・柄の色合いが違います。
上の写真は、床に寝かせて撮ったので、少しぼけた感じに見えますが、立てて見ると(着姿で見ると)、白花がもう少しくっきり浮き出て、色花が沈みます。
地色のぼかしもやわらかくなるはず。

手描き着物は、反物状態よりも、仕立てて着物の形になった時の方がずっと素敵ですよ。
また、着物と、実際に着て見た時とは、ずいぶん雰囲気が違います。
身にまとって、柄がしっくり浮き出て見えるときもあれば、衣桁に掛けて見ると素敵なのに、着ると柄が変な風に出ることもあります。

この着物が依頼者さまのお気に入りの1枚になりますように。



昨日の猫の話題をひきずって、
今日は、この本です。


「あっちの女 こっちの猫」  佐野洋子画文集
講談社 ルピナス・シリーズ  1999年初版


山を見ている。
山だけ見るわけにはいかない。
空も一緒に見えてしまう。

おれ、
今のままでいい。


最後のページの絵と文です。
このページにいろいろな思いが集約されていて、このページがあるだけで、私のお気に入り本になりました。

2011年9月19日月曜日

結城紬 「花・華 野茨」  染めの失敗例

 左前柄


 柄のアップ

 生地に付いていた結城紬証紙
先に染まっていた肌色の上に紫色を染める

生地の裏
地色の染料が柄ににじんだ失敗例



結城紬

もともとは「肌色」に染まっていた「いしげ産結城紬」生地です。
このまま仕立てれば春用のやわらかい優しい地色の紬になったのですが、薄い地色だったので、もう少し色を足したくて、生地色の上から野茨の柄を描き、紫色に染めました。
地色は「竜胆色(りんどういろ)」です。

とても素敵な色に染まったのですが、染屋さんの失敗で、裏に染料の地色がまわってしまいました。
おそらく、「地染め」前の「地入れ」(染料のにじみを抑えることと、染料の生地定着をよくする作業)が弱かったのが原因です。
ちょっと専門的な説明で一般の方にはわかりませんね。すみません。

1枚目2枚目の写真のように、表地にはほとんどでていないので、裏生地をつけ仕立てて着る分には問題ありませんが、裏の状態がひどいので、商品にはなりません。

やっぱり残念ですね。

2011年9月18日日曜日

微塵柄大島紬付下げ  「花・華 野ぶどう」

左前柄


 袖柄

 柄のアップ

微塵柄大島紬の質感


微塵柄大島紬の生地に野ぶどうの柄を描きました。
バックは最近の花・華シリーズの梅と桜を散らしています。

染大島の下地用の生地かもしれません。
少し生地の織難箇所があります。
目立つところは裁ち方で避けるように柄を配置しました。
もちろん柄を入れずにこのまま仕立ててもよかったのですが(充分落ち着いたシャキッとした着物に仕上がります)、やっぱり無地っぽい着物には柄を入れたくなります。
いろいろな生地を染めてみたい。
質感の違う生地の仕上がりの違いを確かめてみたい。
そんな好奇心も・・・・。

落ち着いた地色をそのまま生かして、柔らかめ薄めの彩色にしました。
トップの写真でわかるでしょうか?
衽(おくみ) と左上前身頃部分の柄がつながっています。
また、写真にはないのですが、後身頃部分の左後身頃と右後身頃も柄がつながっています。
着物の種類は「付下げ」にになります。

帯・小物のコーディネイト次第で、着用年齢の巾が広い着物になったと思います。