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2016年3月11日金曜日

打掛・引き振袖 仕立て上がり

打掛と引き振袖が仕立てあがってきました。

まず、引き振袖の方の全体の画像

 画像では白い部分が写っていないけれど、
構図はこんな感じです


 
 裾の比翼部分(水色)と
フキ(わたの入った所)
二重になっています



 袖振り
こちらも二重


軽く、ボディに着せてみて、
(帯しめていないので、雑ですが・・)

 上は白
襟もとに比翼の水色

裾の引きずる部分はこんな感じで
白い桃花の柄(打掛の桃)

打掛の仕立て上がり


仮絵羽状態は以前画像を載せているので、
あまり変わり映えしませんが、
裾フキの部分の綿がしっかり分厚くて、
重みがすごい。



引き振袖のボディの上に
打掛を着せて、


 二枚重ねてこんな感じ




裾部分
赤い打掛の下から、引き振袖の水色が出る


普通の振袖と違って、すごく重く 場所もとる
この重厚感が写真では出なくて残念です。

去年からずっと時間をかけて、やっと仕上がったので、
今年はこの着物をメインに個展をしようと思っています。

9月16日(金)~19日(日)
金沢市民芸術村里山の家 

まだ、半年後になりますが、やっと場所を確保でき、
メインの着物も仕立て上がったので、 
これから、いろいろ具体的に進めていきます。

また、間近になったらご案内しますので、実物を観ていただければうれしいです。

(追記)
以前、コメントでお嬢様のために白無垢を作りたいとおっしゃっていた方がいましたので、
仕立てにかかった代金を小さい声で記入しますね

今回の私の着物は手描きで総柄の柄袷せもかなり大変な着物でしたので、本当に仕立て代金が高くなりました。
打掛・・15万円 引き振袖・・12万円です

金沢でどこに仕立てに出したらいいのかわからなくて、京都の仕立て屋さんに引き受けていただきました。
探せばもっと安い所きっとあると思いますが、 私には探索能力なくて・・

仕立て上がった着物を見て、
柄が全部ピッタリ繋がっていて、本当に驚きました。
特に、衿部分も全部繋げたので、 
繰越(衿を後に抜いて着る部分・・説明下手ですみません)を考えると、下縫い状態で合わせて柄を描いても、本仕立てしたら絶対合わないと思っていました。
それがピッタリ・・・
綺麗な仕立て・すごい技術に感謝です。

この値段は、そんな大変な柄袷せも入れての値段ですので、同じ所に頼まれるとしても、
白無垢で柄袷せ必要ない場合は、これより高くはならないと思います。
参考になるでしょうか?

覚悟はしていたけれど、貧乏人の私にはきついなぁ・・ (もっと小さな声で)



2016年3月6日日曜日

クロッカス 咲いた

昨日5日は啓蟄、冬籠りしていた虫が動き出す暖かい日でした。
(私もこの頃、なんだか のそのそ、そわそわ、うーん、虫かぁ~)

うちの黄色いクロッカスも花を咲かせました。

またまた同じような 写真ばかりですが、(同じ写真もあって)
頭の中で整理するためのまとめとして



 花を上から見たところ

例えば、丸紋などデザイン化して
上から見た花の形を取り入れてみたりして・・


 
 花芯はこんな形になっている



 花をちょっと横向きに見たところ

写実的に見せるなら、このぐらいが花らしくてかわいいね 
動きも出る




 花の出方、葉の出方はこんな感じ



おひさまと共に花開かせるクロッカス
早朝は花が閉じています。

2016年3月5日土曜日

兼六園の梅 紅梅


 紅梅

こちらはまだほとんどつぼみ


まずは花のアップから
まぁるくふくらんだつぼみがたくさん、開くと綺麗だろうな









 


枝振り






さらに木全体




 下から見上げた枝振り



下から見上げると、青い空間をそれぞれの木の形に 区切って
おもしろい形ができる。


梅のほのかな香りに包まれて、気持ちいい一日でした。
平日の午前中というのに、やっぱり観光客多かったなぁ
土・日はもっともっとすごいでしょうね。

兼六園の梅 白梅  

昨日はお天気よく、暖かい日でした。
朝、下図を描きながら、ふと、「あっ、梅・・」って思い立ち、久しぶりに兼六園に行きました。
去年、梅の枝振りを見ておきたかったのにできなかったので、今年こそ見逃さないように。

兼六園の梅はまだつぼみの方が多くて、来週には満開になっているかしら。
でも、満開より、枝ぶりチェックするにはちょうどいい。

写真たくさん撮ったのでアップします。

まずは、花のアップから


 雪つり残っていて、兼六園らしい







逆光で幻想的な雰囲気もいいな

 枝振りのチェック










兼六園の木は丁寧に剪定されていて、いかにも梅らしい。

もうちょっと、さらに木全体を見ると、



 この木は花いっぱいつけていた











同じような写真ばかりたくさん並べる必要ないけれど、
下図を描く上での参考に記録しておきます。

2016年3月3日木曜日

うちのおヒナさま

3月3日、桃の節句

もう何年もひな人形出していないなぁ

なので、久しぶりに猫の写真など

 うちのおヒナさま

最近のヒナちゃんは、眉間のしわが深くなった気がします。
パソコンプリンターの上で寝ていることが多いなぁ。



この頃、うちの4匹の猫たちのイタズラがひどくて、家が傷だらけ
(ケンカは日課・・困ったもんだ) 

先週は、大事な球体関節人形のイクエちゃんにイタズラされて、・・・涙・・・涙・・・

今日は、テーブルの上に置いていた(置いていた私が悪い・・)
パンを入れていた大皿が、床に落ちて割れていました。
もう30年使っていた九谷焼・・あぁ~ 高いものではないけれど、お気に入りが・・





 
 食いしん坊のヨナちゃん

おまえかっ?



 私にしかなつかないポンちゃん

たぶん、ポンちゃんじゃないと思うけど、
走り回るからわからない





一番のいたずらっ子 ポコちゃん

この子がなんでも一番あやしい・・
おまえだろっ 確信・・
(違ったらごめん・・)


ノラのポンポコちゃん姉妹がやってきて、1年と3か月ぐらい、
家族以外に慣れなくて、お客様が来たら、さっと姿を消してしまいます。
可愛い顔してるんだけれどね、
元気よくって、本当に本当にいたずらっ子。

形のある物、いつかは壊れてしまうのだけれどね・・・今だろうか?・・・



2016年3月2日水曜日

古い着物の地色替え

おばあさまが着られた着物でしょうか、お母様のために作られた着物でしょうか。
(お聞きしたのに記憶があいまいで・・)
白地の京友禅の着物で、シミがとれない着物の地色替えをしました。
まずは、替える前の状態を


白地の京友禅・熨斗柄

細い方の着物で、今の標準寸法よりも前巾・後巾が短め。
でも、柄がピッタリ合っていて、仕立て方も内揚げなしの仕立てで、
着る人用に寸法を合わせて柄を描いて作られた着物のようです。
ポイントの柄には駒刺繍がほどこされていて、熨斗柄の無地部分は箔で柄が描かれています。
古典柄で華やか。

残念なことに、白地だから、全体に変色したシミが目立って、このままでは着られません。
それで、地色を黒く染めることにしました。

染め上ってきた反物状態、仕立て前なので、全体はわかりませんが、
部分的に写真を撮って、下手なパソコン処理で柄をつなげてみました。


 裾部分のもとの画像

 黒地になるとこんな感じ





 右後肩から右後袖 もとの画像

 黒地になると、こんな感じ




 左前胸・衿から左前袖





 さて、私は友禅の模様描きですので、染替えしみ抜きのプロではありません。
加賀友禅は金彩や刺繍を使わないため、染替えの時、どの程度箔や刺繍がもつのか、
よくわかりません。
そのことをご了解いただいた上で作業させていただきました。


刺繍部分と箔部分ちょっと柄のアップしますね。



 もとの刺繍・箔部分

刺繍があるだけで、立体感が出て豪華ですよね。
 先に染め上がりの画像を出して比較しますが、

 染め上がりの状態


まず、仕立て上がりの着物を解いて、生地の状態にしました。
作業にかかる前に、一度、生地を水につけてもらい(染屋さんに)、汚れやしわを取ってもらいました。
この時点の写真はありませんが、
刺繍は残っていたものの、刺繍糸がかなり劣化していて、太い金糸を留めていた細い糸がボロボロと切れて、刺繍糸を残すか取ってしまうか微妙でした。
箔は綺麗に残っていました。(箔は水に強い?)

地色の黒を染めてもらい、高温の蒸し そして、余分な染料を落とす水元(水につける)、湯のし(アイロンのようなもので生地のゆがみをなおす)の工程を経て、染め上ったら、

刺繍は、金色が白くなりボロボロと取れ、刺繍糸は全部はずすことにしました。
箔は、水には取れなかったけれど、熱に弱かったかな、ほぼ全部落ちていました。 

なので、仕上げに金で輪郭や柄を足し、修正。

刺繍の豪華さ・立体感はなくなりましたが、充分に綺麗な着物に染め変わりました。
黒地は白地と雰囲気が変わって、かっこいい。


ただ今、仕立てに出しています。
おばあさま、お母さまが着た着物をちょっと化粧直しして、今高校生のお嬢さまが着られます。
細くて可愛い方で、時間を経たアンティークな感じは似合いそう。

こんな風に長く大切にされる着物って、「いいなぁ」って思うんです。 
(無事、着物の形に生き返ることが出来て、ホッとしているところもありで・・
乱暴な直し方だったらごめんなさい・・)


仕立て上がlりが楽しみです。