まるでそれに合わせたかのような(少し前の発刊ですが・・)高野文子さんの新刊でした。
「ドミトリー ともきんす」
高野文子 著
中央公論新社 刊
2014.9.25 初版
不思議な学生寮「ともきんす」を舞台に
寮母のとも子さんと子供のきん子ちゃんの案内で、
4人の科学者の著作を紹介していきます。
4人の学生さんは
朝永振一郎 ノーベル賞受賞 物理学者
牧野富太郎 日本植物学の父
中谷宇吉郎 雪と氷の研究者
湯川秀樹 ノーベル賞受賞 中間子論
正直言って、理系女子とは程遠い私には、これらの書物を紹介されても手に取る勇気がない。
たぶんまったく読み進めなくて挫折してしまうでしょう
(牧野富太郎さんの「植物記」ちくま学芸文庫は前々から欲しいとは思っていましたが・・)
それでも、まるで若い漫画家の下宿だった「ときわ荘」のような舞台設定で、
簡潔な線で描かれた若い学者さんたちの紹介が新鮮でした。
高野文子さんの画風はどんどん変わっていくなぁ。
個人的には昔の絵と表現が好きだけれど、
どんどん無駄がなくなって、静かになっていく気がします。
前にも紹介したと思いますが、昔の作品
高野文子作品集「絶対安全剃刀」
1982年初版
白泉社
「おともだち」
1983年初版
綺譚社
その他
「ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事」
「るきさん」
「棒がいっぽん」
「黄色い本」 など
全部持っていますが、やっぱり一番初期の絵の印象が強くて、この2冊の表紙を出してしまいます。
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