今日は名古屋からいらした素敵なお客様に会いました。
はっきり写っていないのですが・・・
去年、ぜんまい紬の生地にワンポイントの柄(ひなげし)を染めました。
極端なワンポイント
前裾にも胸にも柄なし・・
後に少し。
左の前袖に少し。
これだけなんです。(少ない上に柄をださない彩色)
それに指定された地色が緑がかったすごく綺麗な黄色・・・
「ええっ、本当にこんなに少なくていいの? 蛍光色のような明るさ大丈夫?」
仕上がった時に撮った写真・柄だけアップ
(色がでてない・・)
紬の生地、(特にぜんまい紬はぜんまいの茶色が横線になって入っているので、)
これだけ派手な色なのに染めあがりが明るいながら落ち着いたいい色になって驚いたものでした。
ほとんど色無地のように、色の組み合わせで 遊ぶことを意図した着物です。
そして、それを購入してくださったお客様がわざわざ着姿を見せてくださったのです。
これは作り手にはすごくすごくうれしい。
写真うまく撮れていないのですが、綺麗なピンク(ショッキングピンクっぽい色)の半襟に草履の台も同じピンク。
素描の帯にオレンジの帯締め・・。(手先をひだにした変わり結び)
八掛(裏地)はうすオレンジだったかなぁ。
振りから覗く長襦袢も素敵な柄入り・・
本当にお洒落で、うっとりしてしまいました。(ありがとうございます。感謝)
ごいっしょに来られたお客様もまたまたお洒落
半襟と足袋の色が深いグリーン
帯の上からチラッと見える帯揚げが光沢のある深いエメラルドグリーン。
そして、帯が刺繍帯・・・
ベレー帽を綺麗に被って、
お二人の素敵なコーディネイトに、失礼ながらついついじぃっと見つめて、いろいろ質問してしまいました。
若い人は、すごくお洒落なんですよね。
そして、いろいろな決まりごとにとらわれることなく、楽しんでいる。
いいなぁ。いいなぁ。
そして、
この黄色い着物といっしょに染めたもう1枚。(去年の仕上がり時の写真)
こちらも綺麗な薄めエメラルドグリーンに雪の結晶柄
ちらっと目立たず、でも「柄があるんだよっ」って主張・・・
こういうのもいいな。
目立たないところのお洒落・・もう1枚。
八掛にカトレア柄
水玉の地模様・光沢のあるパレス生地があったので、八掛用に薄いピンクに染めました。
その生地を 紫がかった紬の裏地に使っていただき、仕立てあがったお写真を送ってくださいました。(ご自分で着物仕立てられたんですよ)
裏地に少し表より明るい色が入るの 私大好きなんです。
歩くとちらっと見える柄 と色・・お洒落でしょっ・・
こんな風に生かしていただいて、こちらも本当に感謝。
ブログ更新できずにいる間にうれしい写真がたまっていました。
2 件のコメント:
きれいな地色のお着物ですね。柄もさり気なく、着こなしも素敵。春らしくて気持ちがウキウキしますね。
全体の柄も素敵だけど、自分の好きな花をワンポイントで身に着けるのもいいですね。この方もひなげしの柄を見るたびにドキドキしていると思います。
自分の作ったものを大事にして頂いているのを見ると、本当に作っていてよかったと感じますよね。
これからも素敵な作品を見せてください。楽しみにしております。
尾花さん
コメントありがとうございます。
お客様の姿を直接見られて声を聞けて、本当にうれしい時間でした。
作ることに慣れてしまうと、柄のポイントはこの位置に、色はこんな風に、固定観念が身についてるんですね。
それからはずれると、「いいのかなぁ?」って作りながら不安になってしまいます。
いい意味で刺激を受けた制作でした。
そして、その結果どんな着方をされたか見せていただき、収穫が大きい仕事になりました。
どんどん硬くなっていく頭を、どれだけ柔軟にするか・・課題です
私も尾花さんのお人形楽しみにしていますよ。
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