昨年11月頃の仕事で(企画はそれより前から)、牛首紬の生地に加賀友禅を染めて、ケープを作りました。
仕立て上がり
atelierbobbinさんの紹介記事 http://atelierbobbin42.ti-da.net/e5752475.html
以前 加賀山代温泉の 星野リゾート界さんの依頼で花嫁のれんを制作しました。
その第2弾企画です。
花嫁のれん 過去ブログ http://sorakara11.blogspot.jp/2013/08/6.html
制作過程をちょっと記録・紹介しますね。
企画のイメージは 「雪の北陸」
雪が舞う中、和傘をさして散策していただく時に、 旅館の浴衣の上にちょっと羽織る贅沢な伝統工芸ケープ。
図案は雪の結晶にしました。
そして、椿。
裾部分に柄を入れ、上は地色で
彩色終了時(地色が入る前 まだ糸目糊が残っています)
地色は2色で
牛首紬は光沢があって、写真に撮るといろいろ影が出てしまいます。
実物はムラや濃淡のない柔らかい色。
そして、ちょっと柄がわかりませんが、これをお針子さんに仕立てていただき、仕上がりが一番上の写真の形。
このお仕事はいつも着物を染めている業界人からは出てこない発想だと思います。
(洋服と同じ感覚で生地を裁断する・・・)
牛首の生地は高価で、加賀友禅はブランド(??)ですから、なかなかいいなと思っても作れない。
企画段階から価格が上がるのが判っていて、作っていいのかなぁって思っていたのですが、その反面で、すごくすごくワクワク。
楽しい仕事になりました。
作らせていただいて感謝。
少しでも多くのお客様に石川県の伝統工芸の一端に触れていただけることを期待しています。
星野リゾート界さんは、3月20日頃から来年夏頃までの1年半、ホテル改装工事でお休みされるようです。
また来年の夏、新しい姿でお客様を迎えられるのを楽しみにしています。
それにしても、関東の大雪と裏腹に、今年の北陸 金沢は雪が積もりません。
せっかくの雪が舞う中のケープ・・・山代温泉は舞ったかな?
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