太鼓柄
前柄
たれ先にも柄が入っています
同じ写真になりますが、帯を締めたときのイメージ
後の太鼓はこんな感じ
前柄は締め方によって2通り
依頼されたお客様は60代の方。
「むべ」の柄を染めて欲しいとのことでした。
「むべ?」
どんな花?
それで本やネットで調べてみると、
郁子(むべ)の花と実
アケビ科
開花時期 4月
秋にアケビに似た実をつける。
色は緑からだんだん紫に変わる
アケビのように口が開くことはない。(閉じたまま)
見たことがあるのかな?
ないのかな?
見ていてもアケビと間違えたかもしれません。
写真を見ながら作ったけれど、どうでしょう?
お客様のご希望を聞いて、その人のために作る誂えはとてもおもしろいです。
できるなら、こんな風に相手の顔が見えるお仕事をいっぱいしたいものです。
ただ、今回は直接お客様と対話しながら作ったものではなくて、問屋さん(商社)など数人 間に入ってのお仕事でした。
これがまるで伝言ゲームのよう。(なかなか意図が伝わらない)
お客様の意向を聞いて、下図を描いて送る。
下図が戻ってくるまでにかなり時間がかかって、手直し。
手直しをしたものをまた送って、返事待ちにまた時間がかかる。
下図のOKが出てから納期を聞くと・・・、 超特急・大至急。
別の仕事を中断して大急ぎで仕上げ、染屋さんに無理言って先に染めてもらう。・・・
誂えのお仕事は本当に大好きなのですが、さすがにちょっと疲れました。
どうしたら、お客様と直接にお仕事できるのでしょうね。
作る側と消費者側と、間に何もなければよりご希望に添った形で仕上がるのに・・。
呉服業界の流通構造を全部否定するわけではないのですが、(問屋さんにはいつもお世話になっています・・)もう少しだけ身軽に自由になりたいなぁって思ってしまいます。
もし、「こんな着物や帯が染めて欲しい」ってご希望がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
いっしょに創作に参加してみませんか?
強引な勧誘や押し付けは一切しませんので・・。
ちょっと、慣れない営業トークをしてしまいました。
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