最近仕事が忙しくてお疲れ気味の相方に見てもらったところ、ルーターの故障?だそうです。
手持ちの古いルーターに付け替えて応急処置し、今新しいのを買いに行きました。
機械に詳しい人で本当に助かっています。
機械音痴の私はあたふたするばかりで、もし一人で対処しなければならなくなったらと思うとちょっと不安。かなりダメ。
とりあえず、できる人が傍にいることで感謝と、出来ない問題は先延ばしでいいかなぁって思考停止。
最近の読書は吉田修一さん一色で、 今回読み終えた本はこちら。
「平成猿蟹合戦図」
吉田修一 著
朝日出版社版 2011年初版
本のジャケット(カバー)
本体の表紙・見返し部分
表紙と見返し部分を並べたのでちょっと画像が小さくなりました。
左が表紙裏と見返し部分。(表紙絵の続きが印刷されています。
中が本の表紙。
右が裏表紙の裏と見返し部分(本の裏表紙に少しかけて繋がっています。)
タイトル部分の中表紙
カバーをはずすと、中までそれとなく柄が繋がっている・・。
小説も、主役が次から次へと代り、戻り、繋がり、広がります。
この本のデザインが、話の内容にとっても合っていて、その上、色の薄さ軽やかさもピッタリ。
カパー装画 横山裕一(イースト・ブレス)
ブックデザイン 祖父江慎 + コズフィッシュ
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/osaka/book_bui.html
さて、この本の読後感は・・
この作者、本当に人の描写が軽くてうまいなぁって思います。
作風もいろいろ変化する。
これは登場人物が多くて、それぞれの人間模様絵巻のようです。
人間が入り組んでいて、ストーリーなり人物紹介なりしてしまうと、ネタばれのようになってしまいます。
最後の方の台詞をちょっと抜書きしますと、
「私、思うんです。人を騙す人間にも、その人間なりの理屈があるんだろうって。だから平気で人を騙せるんだろうって。結局、人を騙せる人間は自分のことを正しいと思える人なんです。逆に騙される方は、自分が本当に正しいのかといつも疑うことができる人間なんです。本来ならそっちの方が人として正しいと思うんです。でも、自分のことを疑う人間を、今の世の中は簡単に見捨てます。すぐに足を掬われるんです。正しいと言い張る者だけが正しいんだと勘違いしてるんです」
・・・中略・・・
自分が正しいのだと言い切る者が勝つ。・・・略・・・どちらがより大きな声で「自分は正しいんだ!」といえるか、ただそれだけのことだ。そして最後まで大声で叫び続けられた者が勝つ。
自分に言い聞かせるように夕子はそう心の中で呟いた。本当にそれが正しいと自分で思っているのか、疑うのは今じゃないと言い聞かせた。
これは、最後の方で登場人物が選挙に立候補した部分です。(本文479~480ページ)
勝ち負けや行動を起こす時ってこんな感じあるよなぁ。って、共感してしまいました。(もちろん、あてはまらない場合も多いのですが、)
楽しく読めて、人が好きになる(?)小説です。
そして、作者の世界観にどっぷりはまってしまった漫画。「乙嫁語り」
「乙嫁語り」5
森 薫 著
ビームコミックス
この巻は中央アジアの結婚式が描かれています。
市場での値切り・やり取り。羊のさばき方。(生ある者を敬意を持って食べつくす)
大人から子供へ受け継がれる風習。
鷹(空飛ぶ者)への敬意。
おもしろい。
2 件のコメント:
私もパソコンに詳しくないので、画面が暗くなり横文字が現れただけでパニクっています。しかしパソコンって最近はなくてはならない存在ですよね。うちは冷蔵庫の次に必要度が高いです。わかる人がいるって本当に助かりますよね。
吉田修一さんって読んだことないですが読みたいな。
近くに本屋さんがないので、本を買う機会が減ってしまいました。
昔は本屋さんでさらさらっと中を読んで面白そうだったら買っていたのに、今はネットで買うことが多くなりました。
ネットが普及してから生活が大きく変わった気がします。
うちはパソコン5台あるんです。娘のパソコンが一番新しくて、私のパソコンが家では一番古いタイプ。
私以外は皆自在に使いこなしていて、アナログな私は、教わりながら馬鹿にされながら、なんとかついていくって感じです。
本も、アマゾンなどで購入したり、さらには電子書籍でパソコンで読んだりと、本当にネットの普及によって、生活の形態がどんどん変わっていく気がします。
モニターで本を読むよりも、紙媒体が絶対好き。
本の装丁デザインも、手にとって触れられる方がいいと、手作り大好きアナログ思考の私は思うのですが、皆上手に分けて考えているのかな。(デジタルはデジタル・アナログはアナログ、それぞれの良さを尊重するって風に)
話題変えて申し訳ありませんが、智子さんの最新アップされたお人形、綺麗な顔していますね。
最終的にどんな服を着てどんな表情になるのか、楽しみです。
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