雪華文(せっかもん) ポインセチア 西洋柊(せいようひいらぎ) 椿 雪達磨 冬薔薇(ふゆそうび)
大根 白鷺(しらさぎ) 河豚(ふぐ) 寒雀(かんすずめ) 梟(ふくろう) 鴛鴦(おしどり)
雪華文(雪花文 せっかもん)
「雪華図説」(江戸時代の大名 土井利位(どいとしつら))
江戸庶民の間で大流行した柄。
雪は「方策の前兆」とされた吉祥文様であり、美しいものの代表格。雪月花。
雪のさまざまな結晶を花のように意匠化している。
ポインセチア
西洋柊(せいようひいらぎ)
椿(つばき)
冬の最中も、つややかな緑の葉を保ち、華やかに咲くので、新春を彩る神聖な木とされた。
花がぼとっと落ちる様子が、首が落ちるようにも見え、武家の家紋には避けられた。
遠州椿(えんしゅうつばき)
小堀遠州(こぼりえんしゅう・・・江戸時代の茶人で、遠州流茶華道の祖)が、好んだ文様。
椿の花を見事に変形・図案化した茶人好みの柄。
遠州緞子(えんしゅうどんす)は、小堀遠州が所有した名物裂。
冬薔薇(ふゆそうび)
大根
白鷺(しらさぎ)
暗い水辺と真っ白な羽の対比が美しく、冬景色の中に描かれることが多い。
黄色い嘴は冬羽の証。
河豚(ふぐ)
冬の味覚。
「布久(ふく)」と呼ばれたらしい。「福」に通じる。
あたると死ぬことから「てっぽう」とも呼ばれる。
寒雀(かんすずめ) 膨雀・脹雀・福来雀・福良雀(ふくらすずめ)
実りの季節が過ぎて丸々と肥えた雀や、厳しい寒気に羽を膨らませ丸くなって暖をとる様子を愛でたもの。
家紋にも多くあしらわれる。
帯結びの形・髪の結い方にも名前がつけられている。
梟(ふくろう)
「不苦労」「福老」など、語呂合わせで縁起のいいモチーフとされる。
神秘的なたたずまいから、霊力を持つとされ、夜目が利くことから、「見通しが利く」とされた。
鴛鴦(おしどり)
華麗な容姿、雌雄が常に寄り添って行動を共にすることから、夫婦和合の象徴としてあしらわれる吉祥文。
「匹鳥」とも呼ばれる。
「匹」は、反物にも使われる単位で、「二つで一つのセット」を意味している。
参考文献
「おでかけ着物歳時記」 秋月洋子 小学館
「きもの文様図鑑」 婦人画法社
「日本の家紋」 青幻舎
「歳時記」 朝日新聞社
その他多数・・・
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