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2012年2月3日金曜日

2月の柄  その1

「おでかけ着物歳時記」 秋月洋子
から、2月の柄・モチーフ小物についてまとめます。

まずは、2月の柄の抜書き

梅・鶯・節分・水仙・雪兎(ゆきうさぎ)・初午・猫の恋
辛夷(こぶし)・猫柳・小菫(こすみれ)・蕗の薹(ふきのとう)



 梅は白・淡紅・紅など花の色によって、白梅・紅梅に分けられる。
一重・八重・大輪・小輪・果実の大小など、多品種。
花の咲く時期は、白梅の方が先。
幹がゴツゴツしている。
 2月3日の誕生花。         
花言葉は「厳しい美しさ、あでやかさ」


  「梅一輪  一輪ほどの  あたたかさ」         
                  服部嵐雪(はっとりらんせつ)



梅のデザイン
左  梅鉢
右  裏梅

梅鉢
梅の花を上から見た形を単純化した文様。
中心の小さな円を囲んで大きめの円が五つ並ぶ。
蔓(つる)をつけた加賀梅鉢。
真中で接続した光琳梅鉢。

左 加賀梅鉢   右 光琳梅鉢


裏梅
梅の花を裏から見た状態を意匠化した文様。
単純ながら個性的で、紋章にも取り入れている。
十二単の襲(かさね)の色目のひとつ。

「きもの文様図鑑」 婦人画報社  より抜書き


左  紅梅がさね
右  梅がさね

紅梅がさね  
紅梅の花の紫味の紅色(黄味のない赤)の表紅色。
裏紫。

梅がさね
紅梅の色をまねた、表濃い紅梅色(紫味の赤)
裏紅梅色。

「色の彩時期  目で遊ぶ日本の色」  朝日新聞社編  より抜書き

襲(かさね)色目は、たくさんあって、裏梅かさねも下のHPに出ていたので、参考まで
http://www.kariginu.jp/kikata/kasane-irome.htm



水仙
 

別名  「雪中花」
 雪の中でも春の訪れを告げる。
英名「ナルシサス」
ギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたら、 いつのまにか1本の花になってしまった。
”ナルシスト”の名はここからくる。

 花言葉
    「思い出、記念」(房咲水仙)   
          「持って生まれた素質」(ラッパ水仙)   
          「詩人の心」(口紅水仙)       
          「思い出」(糸水仙)           
          「優しい追憶 」(笛吹水仙)    
          「田園の幸福 」(八重咲水仙)


「水仙の  香やこぼれても  雪の上」      
      加賀千代女(かがのちよじょ)



梅や水仙。
まだまだ今年の節分は真っ白です。
北陸の30cmの雪で、もういいかげんうんざりしているのに、テレビの映像で見る青森の雪の壁は、想像がつきません。
春が待ち遠しい。

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