キリムの話が出てきます。
キリムとは、
平織りの織物で、絨毯のように毛足がなく、薄く平たいものを指す。
キリムの歴史は大変古く様々な場所で使われてきた。
工房で織られた豪華絢爛なペルシア絨毯は、王族・政治家などの富裕層に持てはやされたもので、キリムは貧しい人々が使うもの。
文章を読んでいても図柄がよくわからなくて、久しぶりに「染織の美」(京都書院)の28を取り出してきました。
グァテマラの染織が特集されていて、各部族ごとに受け継がれた模様と衣装の写真が載っています。(赤い色が綺麗)
数ページですが、その後で、スルタンの衣装・トルコのトプカプ宮殿博物館蔵の衣装・絨毯・キリムの写真と説明が載っていました。
左 アフメット1世の幼少時代のカフタン
セラーセル織 経糸に絹、緯糸に金糸・銀糸の豪華な織物
右 皇女ファトマ・スルタンのエンターリ
セラーセル織に花模様を刺繍
カフタン・エンターリ 聞きなれない衣装の名前ですね。
祈祷用絨毯(きとうようじゅうたん)
絨毯には、祈祷用絨毯(礼拝するためだけに用いる小形の一人用絨毯)・床に敷く絨毯・通路用絨毯・キリム(平織り・綴織り敷物)などがある。
宮廷絨毯は、自然の要素を取り入れ、絨毯芸術家の優秀な技術を結集した逸品が残っている。
東部アナトリア地方の遊牧民アフシャール属によって織られたキリム
少しぐらい写真を見ても、知識がないので柄についてはよくわからないのですが、おもしろいですね。
長い時間をかけて織られた絨毯や、部族によって決まった柄があるキリム、床に敷いたり、タペストリーにしたり・・・。
もともと家具の少ない家を、刺繍や織りなど手の込んだ布で飾るそうです。
このような技術も失われつつあって、質の良い織物は少なくなっているとか、いずれの手仕事も厳しいようです。
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