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2012年2月8日水曜日

西陣織帯生地に糸目糊をひく

以前ご紹介しましたが、西陣織の帯生地に、加賀友禅で柄つけをしています。
もともと色がついている生地の上に柄を彩色するので、元の色が浮かび上がり、面白い効果が得られる予定です。

今日は、糸目糊置きの作業を終えました。

いつものことですが、どんな図柄を描くか、下図の段階が一番しんどくて苦労します。
今回は、少し集中力がなくて、つい最近作った図柄を変形した、古典柄の菊に桜を合わせた柄にしました。
それと、サルトリイバラ(山帰来)の柄を少し変えたもの・ガマズミ(こちらは前の下図をそのまま使って)
次から次へと、新しい下図が出てくればいいのですが、そんな力量がないのが悲しいなぁ。


生地の地模様と染め分けの色

前柄部分(半分に折り曲げた図柄になります)


古典柄は、あまり好きでなかったのに、今になってその良さが少しだけわかるようになり、やっと図案に取り入れることに抵抗がなくなりました。
でも、染め上がった時に、どこにでもある柄で終わってしまうのか、どこにでもある柄だけれど、ちょっといいねと思ってもらえるのか、作っている本人は、どっぷり制作に浸かっているので客観的な判断ができずにいます。

これは、古典柄だけの話ではないのですが、自分が作るものに対して、突き放して批評ができないので、いつも人の意見に一喜一憂しています。


 縦縞の生地 


 ガマズミの図柄 太鼓部分

サルトリイバラ(山帰来)の図柄 太鼓部分

同じ生地が2本あったので、2柄描きました。
縦縞でカジュアルな生地なので、一重太鼓の名古屋帯サイズに柄をとり、色が金茶系統なので、秋の実にしました。
織の縞がどんなふうに出るのか、白地で地色を染めたものと比較するのもおもしろそうです。

まだ、糸目糊の輪郭だけなので、どんなふうに色がつき、仕上がるのかわかりませんね。

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