菊の柄が全体に織り込まれて、淡いピンクと銀の染め分けの厚みのある生地です。
50年以上前のもので、前部分に取れないオレンジ色に変色したしみがあり、これをなんとかできないか気にしながら、箪笥に眠らせていました。
生地
左 お太鼓部分の雲取りによる色分け
右(上・下) 織の柄
前部分のしみ(左 赤丸部分 右しみ部分の拡大)
上の写真では薄く見えますが、結構しっかり汚れています。
今日は、染帯の糸目糊を引いていて糊が手元にあったので、思い切って、菊の柄を汚れている部分に描きました。
左 前部分(赤丸部分が汚れている所)
右 お太鼓柄
全体に菊の織柄なので、菊の花を適当に散らし、しみを隠しました。
しみのある部分だけ描き足せば、柄が浮いてしまうので、同じように太鼓部分にも、菊を散らしています。
かなり厚い生地なので、うまく彩色できるかどうか・・・。
この帯、硬くて短く締めにくいのですが、とても柄が丁寧で綺麗なので、うまくしみが隠れて、帯として再生できればいいなあ。
失敗すれば、テーブルセンター等の小物になるかも・・・。
依頼されたお仕事ではないので、ダメ元で大胆になります。
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