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2012年2月5日日曜日

古い帯のしみ

母の古い8寸開き名古屋帯があります。(縫い代がなく、太鼓部分のみ2重に折り曲げてかがっている帯)
菊の柄が全体に織り込まれて、淡いピンクと銀の染め分けの厚みのある生地です。
50年以上前のもので、前部分に取れないオレンジ色に変色したしみがあり、これをなんとかできないか気にしながら、箪笥に眠らせていました。


 生地 
左 お太鼓部分の雲取りによる色分け
右(上・下)  織の柄


前部分のしみ(左 赤丸部分 右しみ部分の拡大)


上の写真では薄く見えますが、結構しっかり汚れています。

今日は、染帯の糸目糊を引いていて糊が手元にあったので、思い切って、菊の柄を汚れている部分に描きました。

左  前部分(赤丸部分が汚れている所)
右  お太鼓柄

全体に菊の織柄なので、菊の花を適当に散らし、しみを隠しました。
しみのある部分だけ描き足せば、柄が浮いてしまうので、同じように太鼓部分にも、菊を散らしています。

かなり厚い生地なので、うまく彩色できるかどうか・・・。

この帯、硬くて短く締めにくいのですが、とても柄が丁寧で綺麗なので、うまくしみが隠れて、帯として再生できればいいなあ。
失敗すれば、テーブルセンター等の小物になるかも・・・。

依頼されたお仕事ではないので、ダメ元で大胆になります。



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