しっかりした生地に丁寧な辻が花が染められています。
絞りも高さのある熟練した仕事です。
一部アップの柄だけご紹介します。
地色は 褐色(かちいろ) の少し薄め
(和色大辞典 http://www.colordic.org/w/ 参考)
赤紫がかったグレーです。
裾に上記辻が花の模様が入っています。裾の方の地色が黄土色を帯びた渋い茶色
一番上の写真は胸の柄
綺麗な手仕事でしょう。
辻が花
室町末期から桃山時代にかけて現れた、絞り染を基調とした紋様染をいいます。
草花を図案化し白、茶、紫、藍を主体に絞り染と墨ざしによる繊細な描きえで表し、摺箔(すりはく)や刺繍をあしらうこともあります。
幻の染物として人気をよび、現代は模したものが作られています。
(きもの文様図鑑 婦人画報社)
昔の辻が花に関しては、「染織の美」(京都書院)の創刊号に写真が多数載っています。
辻が花はその創刊号で、1979年早秋となっています。
30年以上前か。・・・・ですねぇ。
上 斜どり菊と葵文様裂(きれ)
下 芦と藤文様裂
山口県立山口博物館蔵
上 松皮どりに桜菊芒(すすき)文様裂
下 石畳に桜と藤文様裂
京都市立芸術大学蔵
松皮どりに椿の扇面楓桐紋文様裂
辻が花に関する文章も載っていますが、長く専門的なので、写真だけ。
いいですねぇ。
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