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2011年11月4日金曜日

辻が花模様

辻が花の素敵な訪問着を参考にお借りしました。
しっかりした生地に丁寧な辻が花が染められています。
絞りも高さのある熟練した仕事です。
一部アップの柄だけご紹介します。




地色は 褐色(かちいろ) の少し薄め 
(和色大辞典  http://www.colordic.org/w/ 参考) 
赤紫がかったグレーです。
裾に上記辻が花の模様が入っています。裾の方の地色が黄土色を帯びた渋い茶色
一番上の写真は胸の柄

綺麗な手仕事でしょう。

辻が花
室町末期から桃山時代にかけて現れた、絞り染を基調とした紋様染をいいます。
草花を図案化し白、茶、紫、藍を主体に絞り染と墨ざしによる繊細な描きえで表し、摺箔(すりはく)や刺繍をあしらうこともあります。
幻の染物として人気をよび、現代は模したものが作られています。
(きもの文様図鑑  婦人画報社)


昔の辻が花に関しては、「染織の美」(京都書院)の創刊号に写真が多数載っています。

 図案に悩んだら、時々開いて写真を見る「染織の美」シリーズ。
辻が花はその創刊号で、1979年早秋となっています。
30年以上前か。・・・・ですねぇ。


 上  斜どり菊と葵文様裂(きれ)
下  芦と藤文様裂
山口県立山口博物館蔵


 上  松皮どりに桜菊芒(すすき)文様裂
下  石畳に桜と藤文様裂
京都市立芸術大学蔵


松皮どりに椿の扇面楓桐紋文様裂

辻が花に関する文章も載っていますが、長く専門的なので、写真だけ。
いいですねぇ。

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