でも、着物に関わっていなかったら、母や義母に聞いて知っていたでしょうか?
生活スタイルが変わり、結婚式のあり方も多様化している今、若い人は自分の家紋について伝えられているのでしょうか?
日常生活の中で着物を見かけることが少なくなって、私の世代でも着物に関する知識がない人が増えています。
私も仕事をしていなかったら、着物を着ることもなく、式典も洋服で済ませていたことでしょう。
当然、子供世代に着物の知識を伝えることもできず、知識がないことに関しても違和感なく、生活するになんの不自由もなかったでしょう。
親から子へ、家紋や和の文化が伝えられなくなることが、いいとか悪いとか言っているわけではありません。
知らない人に知るべきだと主張するつもりもないのです。
ただ、自分の家の家紋を知らない人がどのくらいいるのかなぁ。思っている以上に知らない人が多いのではないかとちょっと気になってしまいました。
知らないことが当たり前になるのかなぁって・・・・。
とりあえず、まずは我が家の家紋をご紹介します。
左 我が家の家紋「片喰(かたばみ)」
右 私の実家の家紋「違イ鷹ノ羽(ちがいたかのは)」
紋帳の解説から一部抜書きしてみます。
家紋は代々その家に伝わる「しるし」であり、古い日本の家の伝統、歴史、家系の由緒を表わす「印」でした。
平安時代に貴族が輿(こし)や牛車(ぎっしゃ)にしるしとして付けたのが始まりで、その後武家社会では旗、纏(まとい)、馬印、船印、甲冑(かっちゅう)、武具に用いられ、戦国乱世には敵と見方を識別するための旗印としても用いられました。
現在、家紋は基本的なものだけで約200種類。
デザインは、植物をモチーフにしたものが多く、動物紋は少数。
紋に関しては伝えることがたくさんありすぎて、まだよくまとまっていないので、何度かに分けることにします。
知識が増えればいいのですが・・・。
作り手の立場から知っておきたいのは、「紋の位置」です。
1・2・3の数字は、紋の名称で、赤い矢印は寸法です。
1・・背紋 1寸5分(約5.5cm)
2・・袖紋 2寸 (約7.5cm)
3・・抱き紋 4寸(約15cm)
紋の標準サイズ(直径)
女性・・・5分5厘(約2cm)
男性・・・1寸(約3.8cm)
子供 女児・・・ 5分5厘(約2cm) 男児・・・8分(約3cm)
この寸法、特に背紋を入れることを意識して、背の衿付け根から下1寸5分のあたりは、できるだけ柄を描かないようにしています。
時々、この寸法を忘れてしまうんですよね。
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