「聖夜」
佐藤多佳子 著
文春文庫
学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Music
シリーズ第二弾。(裏表紙解説より)
第一弾の「第二音楽室」同様に とても爽やかで気持ちのいい小説です。
「聖夜」ではオルガンが出てきます。
教会のオルガン
リードオルガン・電子オルガン そして、パイプオルガン
細かいオルガンの描写が綺麗
信仰心など主人公の内面と 音と光が交差する。
うまく説明できませんが、私は佐藤多佳子さんの小説好きです。
「サマータイム」
「しゃべれどもしゃべれども」
「黄色い目の魚」
「神様がくれた指」
「一瞬の風になれ」
などなど
少し屈折した主人公の心理にすぅっと違和感なく同調できる。
School and Musicシリーズは後2話ほど構想があるそうです。
楽しみだな。
「凍りのくじら」
辻村深月 著
講談社文庫
10章からなる長編小説。
各章に「ドラえもん」の道具の名前がつけられています。
藤子・F・不二雄を敬愛する失踪した父 。病の母。
ちょっと距離を置いた人との付き合い方しかできない主人公。
読みやすい文章で、途中で止めることができず最後まで一気に読ませてしまいます。
分厚い本なのに・・。
この読みやすさ、東野圭吾さんや道尾秀介さんに通ずる気がするのは私だけかな?
それにしても作者はドラえもんに詳しくて、「えっ、こんな道具あったっけ?」って場面が多々ありました。
「ドラえもん」好きなんだなぁ。
全編に深い愛情を感じました。
昔、 普通の紙粘土で作ったゆがんだミニドラ
いつの間にか右頬に赤い絵の具が・・
そして、今日の話題とはまったく違うのですが・・
大掃除していて押入れの奥から引っ張り出してきたぬいぐるみ
ベビー用品メーカー「ファミリア」のぬいぐるみ
リアちゃん(大小)
「ファミリア」の茶色くまさんは 「ファミちゃん」
「ファミリア」の白色くまさんは 「リアちゃん」
最近のぬいぐるみは目が大きく 表情があって可愛いのですが、これは可愛いのかどうか・・
なのに作りがとても丁寧で肌触りが柔らかく、時間とともに愛嬌が出てきて愛着が深まる。
そんな「じわじわ可愛い」です。
着古したトレーナーで作ったぬいぐるみ達といっしょに
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