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2012年7月23日月曜日

「幸福な食卓」

最近読んだ本。
「幸福な食卓」
瀬尾まいこ著
講談社  2004年初版


古本屋さんで買った本で、初版から少し時間が経っています。
瀬尾まいこさんは、去年まで、京都の中学校の教師をしながら執筆活動をされていたようです。
デビュー作「卵の緒」も、この本も、学校現場から見た(教師から見た)視線なのかなぁ。・・・ちょっと違うか・・・。

頭が良く人から好かれているのに登校しない子(「卵の緒」)や、何でもできる天才肌なのに、大学に進学しない兄(「幸福な食卓」)
一般的な価値観からずれていても容認する優しさが文章にはあります。
かなり重い出来事があっても、たんたんとしていて悲壮感がない。

小川糸さんと似たような感じの読後感で、食事の描写が多くおいしい小説です。

女流作家さんの描写は、こんな雰囲気の繊細な物が多い気がしますが、
最近はちょっとだけ、「優しい小説」にも飽きてきたかなぁ。(個人的に)

次は歴史物などいいかも・・・。

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