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2016年5月15日日曜日

友人お嬢さんの振袖 彩色終了

お友達のお嬢さんの振袖を作らせていただいています。

姪っ子に作った深緑色の桜と牡丹の振袖下図をベースに少しだけアレンジしたものです。
希望は、「黒の地色で、鳥を入れて」
なので、打掛で入れた鳥を覗かせて・・・

先日、彩色が終わって、今黒の地染めに出しています。
彩色終了時の途中経過をちょっと紹介


全体図


 裾部分


 右後袖


 右後袖


 柄のアップ


ずっと同じような図柄が続いています。

新たに下図を描いて、その時々できる限り良くなるように制作するけれど、
時間がたつと、「ああすればよかった」とか、着姿の写真をもらって、「この部分は変更したい」とか、
反省点が出てきます。
ちょっと変更して作り直したいと思っても、
追加で注文を受けると 現品を見てお客様は依頼されるので、勝手に変更はできない。
振袖など大きなものは、作り直したいからといって 自己負担で作り直せるわけでもない。

なので、友人に好きなようにしていいよって言われると 、本当にありがたい。

もともとのベースはあまり変更せず、
地色を黒に変えることで、彩色は今現段階では少しきつめはっきり鮮やかめです。(わかりにくいですが)

そして、着る人も変わるので、
姪っ子はボーイッシュで顔周りに鮮やかな花を置かなかったのですが、
友人のお嬢さんは色白で目鼻立ち大きくはっきりした顔立ちなので、
桜の間 ポイントポイントに椿を 散らせ少し華やかにしました。
(前の胸部分の写真撮り忘れたなぁ)

黒の地色が入ると 今沈んでいる白がパッキリ出てきて、まったく雰囲気が変わるので、染め上がり楽しみです。


着物制作の難しい所は
一番初めに描いた下図は、こんな風にしたいという制作意図がはっきりしていて、すごく勢いがあるのですが、
粗削りな部分を少し手直しして、よりよくしたいと改良を繰り返すと、最初の意図や勢いがなくなってしまうことです。
時間がたって見比べると、 最初の方が下手だけれど味があるってこと多いです。
ならば、同じ下図で同じように制作しても、なぜか初めの勢いが戻らない。
上手くなっているはずなのに 良くなっているはずなのに。

今回はどうだろう。

牡丹の構図はしばらく寝かせて、また新しい柄作れればいいな。



姪っ子の着物の話題になったので、
写真をもらってから5か月もたってしまいましたが、
今年初めの姪っ子とお友達の成人式当日の着姿写真をアップ(顔出しOK出ているので、町名は消して アップ)




 お正月に、「おばちゃん、髪少し明るめに染めちゃったけれど、黒に戻した方がいいかなぁ?」って、聞かれ、
「着物合わせてみて、そのままでおかしくなかったら、いいんじゃない?」って着せてみると、
深緑の色と明るい茶色い髪がピッタリ。

成人式当日、姪っ子もお友達も、かなり目立っていたそうです。
髪も着物も・・・

おばさんは、もうちょっと髪飾りいっぱいつけて、帯周り派手にして、めいいっぱい華やかにしたらいいのに・・と、心中ちらっと思ったのですが、

二人とも、清楚で可愛くて綺麗。
似合っていて良かったぁ。